俺と彼女の2週間
雪
プロローグ
6月14日、朝8時35分、僕は電車にゆられていた。毎朝代わり映えのない通学。唯一の楽しみといえば、毎週水曜日同じ車両に乗っている女の子。大学も分からない、学生かも知らない、喋りかけようと心に決めてから約2週間が経ってしまった。1週間に1回しかチャンスがないのにもかかわらず、全く声がかけられない。 来週こそは声をかけると心に決めて大学の最寄り駅でおりた。しかし声をかけることであんなことになるなんてこの時は想像もしていなかった。
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