「短編 ショートショート」を含む小説

１話完結で全３０話。 あっという間に始まり あっという間に終わる 超速な桃太郎ワールド。

先輩はぼくにそう言ってきた。先輩の話はいつもややこしくて、正直に言うと苦手なのだけれど、しかしその、悪魔にも天使にも見える先輩の笑顔を見ていると、ぼくはどうしても彼女の言うことを…

演芸場は笑い声で溢れていたが、舞台には誰もいなかった。 隣の男が言った…。

隣町で発生した殺人。うわさでは血がなくなっていたという。 彼女は急遽設置された監視カメラに怪しい虫を見る。 何かに突き動かされるように現場に行くが……。 ＊「小説家になろう」に…

男は慌てていた「乳歯が帰巣本能を持ち、口の中へ戻ろうとしているのです…」

　僕は薄く湯気の立ちのぼるカップを取り、一口啜る。遥はフォークの先でミルフィーユのぱりっとした表面を撫で、話し始めた。 「ねぇ、人間って、ミルフィーユに似てると思わない？」 　何…

勤務中トイレに行こうと顔を上げると、半透明の男達が歩いて来た。 男達は消えかけの私だった…。

居酒屋で最後に残っていた靴は、俺のものじゃなかった。 酔っ払った誰かに取り違えられたようだ。 明日にでも間違えたやつから連絡が来るさ―― そんなふうに構える俺の周りでは、近ごろ…

男の顔は世界一彫りが深かった。 「これが先週の私です」 写真には真平らな顔の男が写っていた…。

趣味で書いた物です。 短い話を不定期で公開するつもりです。 暇潰しがほしいときなんかに是非読んでみてください。

学校帰りの列車の中で、出会った彼女。 気が付いたのは、自分だけ？ そんな彼女が望む事は・・・、本当に満足したのだろうか。 「５分で読書」短編小説コンテスト（通学路、振り返る…

【カクヨムコンテスト6　短編賞　中間突破】 ルドルフ公国。 それは日本に存在する吸血鬼の公国。 公国の元首・レオは上限制度に苦しむ民を救うため、制度改定を訴える。人間と吸血鬼の…

後ろ向きです。

　もとはとある「あと５分」というテーマの短編コンテスト用に書いた作品です。 　あと５分……と聞いて、どうしても頭の中にあのデジタル数字と秒を刻む心臓に悪い音が鳴り響いたので、こん…

どうしようもない2人の話です。