「5/5」を含む小説

　青い春などごめんだね、学生生活は灰色で構わない――あとで黒くくすんで後悔するくらいなら、とグレイな生活を好むが、それがもうすでに若干中二病が入っている少年・科内六郎。 　現実を…

　盗みで食いつないでいる『オレ』は、前触れなく現れた女子高生ユリちゃんに好きな人のハートを盗んでほしいとの依頼を受ける。 　報酬は、任務完了までのてづくり弁当。 　かんたんな依頼…

場面緘黙症の杉山茜には好きな人がいる。しかし彼女は彼の前で言葉を発することができない。 そんな彼女が助けを求めたのはカフェで働くちょっと失礼な女性、石田綾。 喋ることのできない茜…

俺の学校では、毎朝「朝読書」をする習慣があった。そしてある日、本が嫌いな俺が朝読書の時間にふとまわりを見渡してみると――美しい所作でページを捲っている「眼鏡文学少女」が俺の目に留…

本作が「５分で読書」短編小説コンテスト2022にて優秀賞（ミステリー部門は大賞なし）に選出されました。 たくさんの応援とご愛読、本当にありがとうございました！ 本作を改稿した内…

　怪我のため、部活を見学するしかないバスケ部員の立瀬は、同じ体育館内で活動している演劇部がスマホを手に謎の集会を行っていることに興味を示す。 　彼らのやっている「人狼」に「探偵」…

夏の大型連休、祖父母の元へ帰省する兄妹。 その道中、妹は以前兄が言っていた「灰色の世界」について訪ねます。

猫になった少女と、三十を過ぎた独り身の女性。 梅雨――それは、二人の短い同居生活の始まりを告げる、雨の音だった。

しっかり者の小学生・くるみに命を助けられたことから始まった、不思議な登校風景。 半年が経った頃、少し頼りない中学生・金川とくるみの関係に変化が訪れる。

中学二年生の有間来菜(ありま らいな)は、ある朝自分宛のラブレターを見つける。 でもそのラブレターには、差出人の名前がなかった。 彼女はクラスメイトの波川夕樹(なみかわ ゆう…

好きな人の話をすると、必ずのように「叶わない恋」と言われる中谷稜華。その言葉通りに、一度も両思いになったことがない。 何度も失恋を繰り返す内に、ついに心が折れてしまう。「叶わない…

家猫リリが、主人に内緒で野良猫キチに恋をする物語。外の世界を知ってしまった家猫リリは……。

交番の裏のボロボロな店に今日もまた一人、客がやってくる―― 「〝恋〟落ちてませんでしたか？」 ここは、通称『〝恋〟の落とし物センター』 あなたの〝恋〟はここにあるでしょうか…

好きな人に振られて自棄になった中学生の女の子が、不思議な体験を通じて成長するお話です。 「５分で読書」短編小説コンテスト2022参加作品です。 参加テーマ：だれにも言えない恋（…

俺の名前は白石京太郎。 そして彼女は東雲あんこ先輩。俺はあんこちゃん先輩と心の中で呼んでいる。 ただ二人の文芸部員であり、今日も今日とて部室で活字を読み漁っていた俺達にやってき…

繁蔵は今年七十五にもなる爺だが、散歩に出かけたある日、公園で読書をする花江と出会い心を惹かれる。 そんな感情をこんな歳の爺さんが持っていいものかと繁蔵は葛藤するが、花江にはある秘…

だれにも言えない恋。だれが、だれに？　中学一年生の、丸山ゆきのと高橋雄大。鈍感なのはどっち？

無名クラブーーそれは第十三館川小学校に存在するとされる秘密サークルである。そこでくりひろげられるのは、身近な場所を舞台にした数々の暗号ゲーム。 かつて殺人事件を解決したことがある…

仲良しな柚と桃子。桃子は最近野球部の鈴木くんのことが気になっている。でも柚は桃子のことが好き。誰かを好きになるのは自由。好きになるだけなら。

ラブレター。 それは一つの愛情表現。 「うん、ほんと、なんて書こ」 舞台は放課後の教室。 想いを寄せる少年にラブレターを書こうと意気込む少女の恋の行方やいかに。