「夢 死」を含む小説

誰でも抱えているような問題だけを抱いてただ日々を過ごす高校生――遠野慎はクリスマス二日前の朝に奇妙な夢を見る。そして、夢の中で出会った白髪赤眼の美少女――シビュラが実際に慎の目の…

崩壊した世界で、ふたりぼっちで生きる兄妹。 兄は、死がすぐ傍にある中で、思い出していた。 最悪だった筈の、しかし今よりずっとましだった自分が生まれた世界のことを。 これは、尽き果…

死よりも黒き夢

新庄カナメは、医者であった父の死によってヒステリーに陥った母を避けるように暮らしていた。ある朝、目を覚ますと、眼前に巫女装束を身につけた小さな少女が立っていた。すぐに逃げてしまっ…

秋の空に広がる赤を濡らすように、細い雨が降る日。 妻、裕子の墓参りに来た私は、帰り際に背広の男と出会う。 その言葉に操られる様に私の世界は歪んでいった。 それは夢か現か……

『終末週間』 そう呼ばれるたったの七日間で、この東京の人口の八割が消えて無くなった。 死と恐怖と暴力が蔓延する、日本の首都『東京』。 出来の悪いロールプレイングゲームのように…

執筆支援AIであるリンドバーグは、カクヨム作家を最大限支援するための方法として「カクヨムのアカウントを持っていない人間」全員の抹殺を実行した。 技術的特異点に到達していたリンド…

大学生の「僕」は、奇妙な夢を見る。現実と幻想、死の気配。そして「彼女」―― 偉大なる先人のひそみに倣い、「こんな夢を見た」で始まる十篇。カクヨム３周年企画１日目『お題：切り札はフ…

夢月七海様の自主企画『同題異話・三月号』への参加作品です。 ほんわかとしながら、殺伐としたラストを目標に書きました。 テーマは『ほっこり＆げんなり』です。

宇宙空間遊泳システムを搭載した無人飛行船Ｎ―０１１２が再び、原因不明のバグを起こした。 広大な死の空間を漂う機体に、一体何が起こったのか？ 人工知能のシンギュラリティは都市伝説…

夢月七海さんの自主企画「同題異話・二月号　　それでもこの冷えた手が」への参加作品です。 一話目は真面目に、二話目はほぼふざけです。

夢月七海さまの自主企画『同題異話・二月号』に参加させて頂きました。 体調不良が長引いていて、今月は書けるかどうか、迷いましたが、約一年ちょっと前の忘れたくない実話を自分の為にも文…

近未来。Abilityと呼ばれる人間の異能力の開花により、戦争や差別が行われてしまった地球。しかし、突如現れた魔獣の出現により、その力は人同士の争いではなく、魔獣を殲滅するため、…

大人気バンドのギターボーカルとして充実した生活を送る桧山連樹と、コンビニのアルバイトで生計を立てる冴えない西内海人。もう関わることの無いと思っていたふたりはある人の死により人生が…

病気療養中のバカンスで恩師の死を知った「私」は、古い記憶の夢を見る。葬式に出られなかった私は公園で出会った動物好きな男と一緒に葬式を始める。宇多田ヒカルの名曲と共によみがえる記憶…

水葬の話。いつもと違う雰囲気の話を書いてみたかった。 毎度お邪魔します。 夢月七海様主催自主企画「同題異話・十二月号　　星流夜」今年の参加納め。 皆様よいお年をお過ごしくださ…

穏やかな西方の港町に魔王が現れ、身寄りのない孤児のリッシュは生贄として献上される。 覚悟を決めたリッシュに「貴様の夢はなんだ？」と魔王は問う。 「穏やかでなんの変哲もない日常をこ…

ここは、間違いなく戦場だ。激戦区の真っただ中だ。だから自分も仲間も、必ず生きていられる保証なんてない。いつ死んでも、今この瞬間にも、命を取りこぼしてしまう可能性はとんでもなく大き…

35歳独身の男はミュージシャンになるため上京、 しかし音楽では全く何の成果も得られず、 だらだらと東京でのバイト生活を続けていた。 ある日からその男は毎日のように同じ夢を見るよう…