「全て 短編」を含む小説

「嫁入りからのセカンドライフ」中編コンテスト応募作品。 幻想世界から排除されたものは、全てここに堕ちてくる——。そんな地の果てに物作りが好きな女性のジュリと、破壊兵器である蒸気…

　誰かに憧れることで、僕は、自分を保っていたのかもしれない。僕という空っぽの人間にとって、夢を持った人間はとても眩しく映った。 　貴重な大学生活を怠惰に喰われる僕は、ある日、頭か…

―田岡の者は死んだら一部をお山に返す。 古い慣習を嗤い、全ての物を古臭いと切って捨てた父は山の祠の前で息絶えていた。 一族の古い慣習を託された娘は父の骨を胸に、山へと分け入る。…

―――実はそう、あれはただ単に足を滑らせたんじゃない。理由のある事故だったんだ。 田舎から都会へ上京する恋人達の間でやり取りされる手紙、往復書簡。 些細な糸口がきっかけとなって…

《カモガワ奇想短編グランプリ一次選考通過作》 人は皆頭の中に運命があり、それはつむじという形で現れる。しかし枢エンタにはつむじがない。運命の輪から外れた少年を中心に喋る自転車、魔…

ここにあるものは全て物語の種や苗。 気に入ったものがございましたら、 どうぞご自由にお持ちになってください。

「ウザい」という一言が全ての判断基準である男。彼の欲望のままの行動は、夜の街でのトラブルをきっかけに異世界へと転生することとなる。この新しい世界で、彼は特別な力を手に入れ、その力…

大陸の気高き覇者であるインダミア帝国。その帝国の中でもトップの地位を持つ子息令嬢達の集まる夜会で皇太子に婚約破棄を突き付けられた公爵令嬢のソフィア。周りは何事か！？と慌てふためき…

ちょっぴりダークで愛に溺れるような短編たち。どっぷりと深い闇に浸かりたい日におすすめなお話たちです。 ※昔に書いた短編たちを、ストーリーを明快にしてリメイクしたものを含め、短編…

神様を名乗る少年に出会った。 七日間を過ごした。 全てに気づいて死んだ。 だって、そういう物語だから。

昔書いた小話のまとめです（全て一話完結型）

遥か昔、遠い北の大地で魔王カナ・ブンブンという一匹の魔物が魔物達の王となり、一時は世界を征服する一歩手前まで勢力を拡大させた。 だがしかし！当時の勇者が魔王を唯一倒す事のできる…

自動微細機械式全般性生命機関、通称『天使』。人類史上最大の発明であるこのナノマシンは、ユーザーが死ぬその瞬間までの思考、人格、記憶を全てデータ化し、バックアップする。ユーザーの人…

　スマホで見られるテレビ番組。 　出演者の下にある名前に触れると、広がるのは数多の項目だ――基本的なプロフィールから、大まかな経歴、人物、出演、作品などなど……画面を切り替えるこ…

　両足が機械の義肢であるギルは、行き倒れた青年を拾う。お人よしな店長と青年と一緒に仕事をしていく中で、ギルは青年が知られたくなかったことに気づいてしまう。かけるべき言葉は、ギルに…

【その№§£を手放すな。 それは君の道しるべとなり力となる】 まだ、その時ではない。 けれど、覗き込む事はできる。 広い視野を持つことが出来たら…… あるいは、物事を異なる…

病で亡くなった姉の代わりに公爵家に嫁ぐことになった伯爵令嬢アンナ。 貧乏貴族であるが故、家を存続させる為の謂わば政略結婚なのだがアンナにはある目的があった。 それは、姉が遺した日…

単独で宇宙空間まで上昇し、そのまま地球へ帰還できる能力を持つ宇宙機——軌道往還機。 本来有人機として設計された軌道往還機おおとりは、様々な事情から無人機として運用されていた。 予…

信じ難いくらい安値だけど買う？ 親切そうな相手だから心配なし？ 床に落ちてる長い髪は誰のだろ？ 昨日まで無かったこのシミなに？ ドアの鍵はちゃんとかけたかな？ このメールは友人か…