「動かない」を含む小説

目覚めたのはあれのまっ最中だった 男性に組み敷かれている自分に戸惑っていた (え?何?何やっ・・・) 「あんっ」 「ロゼッタ、私がそなたの元に来るのは今日が最初で最後だ」 …

私は枝佐野豆佳（えさの とうか）。 朝目覚めると世界にはマス目が引かれ、人間は手首から先が動かなくなってしまっていた。 偶然寝落ち通話をしていてスマホを握っていた私は、あのＳＮＳ…

行商人を装う俺には表向きの仕事以外に、遥かに重要な任務があった。これは俺の命だけでなく、国家規模の危機さえも関わっている仕事だ。 俺は新たな逸話を求めて街から街へと旅を続け、夜の…

俺は今、病院にいる。通院ではなく入院だ。それも死亡率の高い大病になったわけじゃないし、珍しい奇病になったわけでもない。とうとう気が狂って精神科?やかましいわ。心療内科でも神経科で…

かつて栄華を極めた機械帝国は、人型兵器「シンギュラリティ」の開発により他国との戦争の道を闊歩することとなった。 主人公ラインハルトは凄腕のシンギュラリティドラグーンだったが、彼の…

誤字などあればお知らせください。 毎日０時更新　全１５話構成　３人称　キャラクター視点　ほぼ主人公から動かず ・ストーリー 電脳世界、そこでは接続時間がものを言う。 物心つか…

ここは、どこだ？ 突然触れられなくなった妹の体。 動きを止め、そこに姿はしっかりとあるのに触れ合えない奇妙な距離感。 この日を境に彼の日常は大きく崩れる。 人々は皆妹のように動…

目が覚めると身体が動かない『自分』。具合の悪さに頭痛がプラスされ、やがて記憶が組み合わさって行くが―日常に潜む不条理とスプラッター。 フィクションながら、女性の方々の様々な不安に…

わらわは『まま』である。 正直、毎日大変じゃ。 人は、生きるだけでも、動かねばならん。 『こそだて』なぞ、もう、困難の連続じゃて。 それでものう。 童が、微笑むと。まま…

　祖母は猫を飼っている。『わたぼー』という名の猫だ。 　白くて、丸くて、ふわふわしている奴である。外から見てると実体はどこにあるのかと思わせるのだが、手を伸ばすと、すぐモチモチし…

ここはギリス国、神秘とオカルトと科学が混ざりつつあるこの国にある事態が発生していた。 吸血鬼、神秘の存在、オカルトで科学の向こう側にあるソレが現れたのだと。 しかし彼女は違う、神…

俺「東雲　富岳」は国立科学アカデミー2年生である。 夏休みのアルバイト先でテロリストの破壊活動に巻き込まれ、見知らぬ惑星に降り立つこととなった。 そこは、物語の中にしかいない生…

※本作は『創死者の潰えた夢』の続編です。 かつて「キールニール」という厄災があった。 人類に仇なす存在であった彼は、やがて「飽きた」と言い残し自らに１０００年の封印を施して眠り…

もう慣れて久しい、クラスメイトとの本の貸し借り。今回に限ってはその友人の様子がいつもと違う。 本に挟んだままの栞に込められた、真意とは。

　僕の彼女は、生まれつき足が動かない。 　そんな彼女に甘えられている時間が、彼女の支えになっている瞬間が、僕にとっての幸せだった。 　僕らが二人で幸せに暮らしていると、とある白衣…

高校生の千晶（ちあき）がマンションのエレベータで偶然一緒になったのは、幼なじみのマー君だった。同じマンションに住んでいながら、中学も高校も別々で、すっかり疎遠になってしまったマー…

植物男子 名前))酸漿 律【ほおずき りつ】 年齢))17歳 病気))名称不明『本人命名：植物病』 特徴))身体からツル科の植物が生えてくる病気。切っても切っても生えてくる。終い…

　とある雑居ビルで起こった殺人事件に駆り出された公安の刑事、印南洵（いなみじゅん）は、過去に自分を襲った槍と盾を持つ武人を犯人と断定し、その姿を追う。 　時を同じく、北嶋家に訪れ…

植物園で小説が書けるのかどうかチャレンジ作品です。動かない植物たちを相手にどうしたらよいのか考えてみました。本編に入る前の助走としてこの物語を作りました。

　婚約の報告に北嶋の実家に向かった神崎達は、途中の廃病院に異様な雰囲気を覚える。その廃病院は北嶋の親友、滝沢流（たきざわながれ）の元実家だった。 　そこに纏わる、北嶋の青春時代の…