「ファンタジー あやかし」を含む小説

戦争が絶えない天上界。終戦した天界の病棟にて息を潜めていた現役超能力実験体の「かえで」は突然天界の覇権を握る「天帝一族」から招待状を受け取る事に。公にはされない謎めいた天帝一族の…

小杉陶兵(高校一年生 16歳)は、ある日、トラックに引かれ死亡した。 転生した先は中世ファンタジー風の異世界。 「あれ？」 森で目覚めた陶兵。 彼の背中にはガチャマシーン…

京都の最強縁切り〝安井金比羅宮 〟には今日も悩める人々が訪れる。 切るも縁、繋ぐも縁。 祇園甲部歌舞練場と神社の間の小さな通りは茶屋〝烏滸〟では、女子高生のバイト塔子(本当は…

物は100年この世に在り続けると、命を得て人の姿をもった付喪神となる。 付喪神統括本部とは、4つの課から構成される、付喪神が人の世界で平穏に暮らしていくための機関。 そこには、知…

電柱の上に人が立っていた。 年頃は女子高生の凜月と同じくらいの男子だが、蓮の花や葉をあしらった中華風の衣装で、手には槍らしき物をもっている。 真言宗の寺の娘の凛月が、祖父に命じら…

彼は冷たい男と呼ばれていた。 親しみを込めて 彼が触れたモノは凍えてしまい、口に含むと氷ってしまう。 しかし、彼の住む町の人たちは何よりも優しかった。 これはそんな特異な体質を持…

一橋(いつはし)って。 俺の先祖、何考えてこんなわかりづらい名字にしたのかなぁ？ 拳で悪霊を祓い、蹴りで狐狸妖怪をぶっ飛ばす。よくあるお祓いのお話しです。

それは現世とは、どこか違う場所…忘れられ、失われたあらゆるモノが集まる万物屋をたった一人で営む店主、神野巫女子(みのかなこ)…。 そこへは、万物屋を"知る者"/噂を頼りに"辿り着…

ド田舎の町に引っ越してきた蛍は、町探索の途中で廃れかけた神社を見つける。そこで出会ったのは――美少年だった。 どこか人間味のない妖しさを持った美少年と蛍は、町中で次々と起こる怪奇…

大学一年目、一人暮らしの生活にも慣れ始めた五月、晴れの朝。 大学に向かう“まどか”がみたのは傘を差した人。 林の中。青い傘に、よく見たら着物。 これは認識しちゃいけない、フツーの…

日本情緒溢れる観光地、神織市には《逢わせの神様》の言い伝えがあります。 曰く、この町のどこかには《逢わせの神様》がやっているお店がある。 曰く、そのお店に立ち寄れるのは何らか…

時は平安の末。 世は地獄であつた。 飢饉、火の災い、盗賊の繁茂、都の腐敗。 だが其の中でも花は咲いてゐた。 穂は実ってゐた。 若葉は芽吹いてゐた。 ──筈だった。

＊2024.5.10　他サイトにて『赤鬼の娘』という名前で当作品を公開しております。 【2023.5.8に完結しました🎉】 　ある日、薬屋の養子・充は、半鬼の茜に連れられ、義…

_『翡翠』の翡は 雄 を、翠は 雌 を示す_ 白い太陽の根源-ルーツ-は、ここから始まった。 花魁の側仕え『禿』である妖の少女『珠翠-しゅすい-』と、 彼女に惹かれた『陰間』…

中華風ファンタジー。いくつもの小国が存在し互いに争う戦乱の時代。蒼の国の第一皇子・愁陽には、お転婆で変な姫と言われる幼馴染がいた。名は愛麗。幼い頃『空になりたい』と笑って夢を語る…

【呪いを扱う祟屋の話】 日記を書かなければならなくなったらしい。

　十六歳の少年剣士カルの相棒は陽気なタヌキの魂を宿す妖刀タキチだ。 　タキチと共に、カルは長年暮らしていた田舎を両親の死をきっかけに後にし、あてもない旅に出ていた。 　しかし世間…

江戸時代の陰陽師・蒼頡。かつて漢字を生み出した伝説の人物と同じ名を持つ彼は、筆をとり、和紙に言葉を記して文字に魂を入れ、自在に操る力を持っていた。時代は江戸時代初期。戦乱の世が終…