概要
(カクコン8中間選考通過作品)
第3話「鬼を狩る者(人の国ケモノ狩編)」ちまちま更新中
※地名、人名は架空のものとなります。(独特な読み方も創作です)
関連作品
『九尾の花嫁』
うじうじ妖狐×こじらせ鬼姫、恋に不器用なあやかし二人が普通に恋するお話。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886283502
『藤の花恋
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!聡明でちょっぴり残念な若君とお転婆で求心力のある姫は、国を導く恋をする
嘘で飾っての出会い。そして、定められていた出会い。
二人の出会いは運命的なものではなかったかもしれません。
それでも私は、この二人は運命で結ばれているのだと固く信じています。
お互いがお互いを鼓舞して、成長させていく。そしてそれが、ゆくゆくは国を良くすることに繋がっていく。
世界の方が、彼らが出会うことを求めていたような。そう感じられてならない恋愛が、この物語では描かれています。
そうなんです。この物語の魅力は、恋愛だけではないのです。
もちろん恋愛要素もばっちりで、二人の距離の縮まり方にどきどきしたりわくわくしたりと、恋愛物語としての読みごたえも抜群です。
しかし私が何よりも惹かれている…続きを読む - ★★★ Excellent!!!継嗣の若君と、鍵を握る姫。二人が築く新しい時代の物語
あやかしの国「阿の国」の北部を統治する王の息子、碧霧。
彼は身分を隠して出掛けた先で、紫月という女の子と出逢います。
高貴の身を明かすわけにはいかない碧霧は、素性を隠します。
一方の紫月も、とある事情を抱えていました。
そのため、二人は探り合いのような逢瀬を重ねます。
出逢った瞬間から惹かれ合っていたような二人ですから、読者としては、この恋愛はうまくいくと安心しております。
隠しごとをしているからこその遣り取りは、面白くもあり、まどろっこしくもあり。
楽しく読み進めることができます。
けれど、物語が進むうちに、恋を実らせることは、始まりに過ぎなかったのだ、と感じるようになりました。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この幽世の美しさは、唯一無二!!!
ちょっとこれは、他では見られない作品ですね…!
丹念に練り上げられた世界観。
頭の中で明確に像を結ばせる、鍛え上げられた描写力。
ものすごい精度を持って心底美しい世界が目の前に広がるんですが、それはどこか儚く、リアルなのに夢の中のようなんです。
物語の舞台は、人間どもの薄汚い現世ではなく、あやかしたちの世界。
常世、幽世、桃源郷…もしそういったものがあるとしたらこんな場所なのではないかと想像するような、儚くも美しい世界を、作者様の繊細にして正確無比な文体が、完ッ璧に作り上げています!
黄昏刻の光に染まり、春の風が吹いていて、どこからか香の匂いが漂う深い山。
人間の身には立ち入りを…続きを読む - ★★★ Excellent!!!導かれて出会ったのだとしても、それでもふたりは自分たちの意思で恋をする
あやかしの国「阿の国」。その北の領を治める鬼の一族の息子である碧霧と、ただ偶然に出会ったのは鬼の女の子である紫月。
出会った当初は自身の正体を隠すためにちいさな嘘を重ねたり、互いを探り合ったりと恋の駆け引きが続きます。
しかし阿の国で起こった反乱、そして今も残る悪習など、二人の意思とは別に周囲は慌ただしくなるばかり。そんな中でも時には笑い合ったり、時にはお忍びデートをしたり、時には喧嘩をしたりと、二人の関係もすこしずつ恋へと近付いていきます。
天真爛漫な姫さまの紫月、たおやかな外見とは裏腹に芯の強い彼女はいつでも一生懸命、そして彼女のファッションも素敵です。碧霧もまた父親との確執…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魅惑的なあやかしの国に住む二人の、甘い恋のゆくえは
読んでまず引き込まれるのは、鮮やかで魅惑的な世界観。
今住んでいる世界の先に、本当に「阿の国」はあるのでは、と思うようなリアルさがありながら、地形や制度はもちろん着物や生き物などどれをとっても、わくわくに満ち溢れています。
そしてそこに住むあやかし、碧霧と紫月の二人は、心惹かれ合っているけれど、それぞれ訳ありで……。
作者様の書かれる女性は誰もがとても魅力的なのですが、紫月もまた、誰もが好きになってしまうような素敵な女の子です。
外見も内面も、この世界ならではのファッションもかわいい!
心情描写がこまやかなところも大好きポイントです。
反乱が起きたりなど、これから物語が…続きを読む