「あやかし」を含む小説

ここはいにしえの歴史ある都。古き良き時代に受け継がれてきた様々なモノとともに人ではない何者かもひっそりと棲んでいる。実は案外身近な所に存在している彼らの日常生活を、のぞきに来ませ…

怪奇は現代にもあると思いますか？私はあるんじゃないかとおもうんです。生霊、死霊、妖怪などなど。 現代に残る怪奇。どんなものなんでしょうね。 この作品は、妖怪、幽霊、生霊、悪霊…

　可愛がられた思い出のない祖母の葬式で、イヤイヤながら父親の実家を訪れたあかり。 　楽しい遊園地の予定が潰れ、母にも叱られ、腹立ち紛れに古びた風鈴に八つ当たりしたのが運の尽き。幽…

花輪グループは世界的に注目されている日本の大手医薬品会社である。その重職を務める父親の息子、花輪剣が一瞬だけ透明人間になる。このことをクラスメイトが誰も口にしないのは、花輪グルー…

〝深夜二時頃、ラヂオの周波数を帝都放送に合わせると、何者かの話し声が聴こえる〟——巷では、そんな噂が流れていた。帝都放送に依頼された怪談師の鶴泉南雲は、ラヂオの生放送で幽霊との対…

国内最重要結界の、結界守が負傷した——。 時は戦国、相馬国。小さな村の巫女・琴は、ある日負傷した結界守の代役に選ばれた。結界が封じるのは、かつて「朱い災禍」と恐れられた鬼神・羅焔…

両親と血の繋がらない妹には全てを奪われ、愛していたはずの幼馴染に裏切られた少女陽子。 家族や使用人達に虐げられる日々を送っていた彼女な唯一の味方が不思議な白鷺だった。 ある日、陽…

現代社会に近い異世界の都市（シティ）は、怪異と獣を合わせたような『魍獣』被害が頻発していた。 対抗策として組織された『特務隊』そこでエースの存在である『天風』がある任務で知り合っ…

　佐伯美澄は美容部員として働く厄年の３３歳。 　そのせいか会社が倒産し、実家に帰るはめに。そこでも美澄の厄年は発揮され、家に泥棒が入られるわ、父は骨折するわ、母は財布をなくすわ、…

内田磯丸(うちだ・いそまる)は至って普通の高校生。哲学、あやかし、怪談、伝説等を全て迷信といなすめんどくさい人間であることを除いては。毎度の如く担任の教師に叱られる彼が持つ放課…

鬼神の面により超常の力を手にした少年は、百足の少女と共に。 理の狂った世界で――幻を祓う戦いに身を投じる。

――記憶も体も失った少女は、この世のものとは思えぬほどに美しくも艶やかな【あやかし】である【瑚灯】に拾われた。 あの世とこの世の境。 異界の片隅に【人間とあやかしが共存する町】…

2XXX年…現在の日本に天界で修行を積んでいた妖姉弟3人が、現世に送り込まれる。 長女…九尾狐の美玲　みれいは天狐になる為に。 次女…人魚の鈴　りんは翠海山の山神になる為に。 …

　サイバー・ジャンクシティにもシンフォニック・エラーが木霊する。シンフォニック・エラー。誰もが耳を抑え、口を閉ざし、震え上がる言葉だった。 　 　街角のこじんまりとした料理屋で、…

2作目です。 神社に祀られてる神様である「おきつね様」は夏の終わりに自分の神社の近くで行われる「残夏祭」が嫌いだった。 それは、彼にとって何十年、何百年経っても忘れることが出来な…

夜寝れない、物音がうるさい、そんな当たり前に悩まされる青年の、特殊で当たり前な夜の過ごし方

【短編】家族から絶縁され、都会でひとり生きている東条あやめ。 食っていくための仕事が見つからず、絶望感のなかで東京駅を彷徨っていると、鈴の音に導かれるように異世界「カクリヨ」にや…

小学六年生の春風こころは、保健室の先生、八雲曜子に憧れている。 ある日、王馬小学校で『笑う猫』というオバケのウワサが広まった。 放課後、一人で家に帰ろうとしたこころは、その『笑…

落武者の青年は、二人の童を助けたことがきっかけで、山奥で暮らす心優しい山姥と出会う。辛いのを辛抱して、人を想い、行動を起こすと花を咲かせるいう幸花の存在を知った。

明治の中頃。明治政府の近代化政策とは裏腹に、貧しい庶民は昔から変わらぬ生活を抜け出せていなかった。寒村に住む少女、民子は、女衒に連れられ東京に向かう途中、吹雪に遭い、山小屋に閉じ…