「SF作家」を含む小説

　西暦二一二二年。突如、世界に広まった終末睡眠症候群《ESS》によって、人類はわずか二年のうちに人口の四割を失い、世界はゆるやかな終焉へと向かっていた。 　十七歳の少女・島寄未希…

第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト応募作品「ワッフルとカフェラテ」をSF作家の人間六度さんに読んでいただきコメントをもらいました。私だけが知るのはあまりにももったいな…

それはアンドロイドのタムがずっと探し続けてきたものだった。 白猫の姿をしたハッカー、シロと共に失った自分の体を回収し、最後に残った大脳皮質を集めれば家族の葬儀を行うことができる。…

　21世紀末、一億年後に迫った破滅から逃れるために人類は永遠の「引きこもり」を選択した。 　物語はそれから百年ほど後に始まる。リツコは高度八千メートル地点に「空」へ続く階段が設置…

人間が眠っているあいだに巨大な種子のようなものになってしまう「種子化現象」が世界中で起きていた。種子化するのは男性に限られていた。このまま種子化が続けば人類は滅亡してしまう。種子…

pixivで行われた第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストに応募していたものをこちらにも置いておきます。 審査員賞に入賞したものです。 https://www.pixiv…

本作品を改稿したロングバージョン『君がいる世界』(創元SF短編賞一次選考通過)をTHATTA ONLINEで公開中です。ぜひそちらをお読みください( http://www.tha…

【あらすじ】 『俺』の人生は、ある時からずっと時を止めていた。 そんな『俺』は、親から継いだ不動産会社を経営しながら、平々凡々と生きている人間だ。毎日がつまらないと思いながら…

【あらすじ】 五月晴れというほど清々しいある日の事。 大学の漫画同好会で部長をしている俺は、パソコンにとある言葉を打ち込んでいた。 それは、俺が一年前に受けたとある屈辱を晴らすた…

朝テレビのスイッチを入れると、ニュースキャスターが「おはようございます。世界の終わりまであと七日になりました」と言う。 結婚記念日に妻は離婚届を置いて出て行ってしまった。 人生…

人類は不老不死を得たものの、それは同時に永遠の労働を意味していた。 労働から解放される、すなわち死を手に入れるために、Ｋ氏は『幸福な死』への挑戦を行う。仮想空間で死に至り、それが…

「チャンスは残り三回です」 その声でぼくは覚醒した。 シロタ・フラッシュバックという、心身が危機に瀕した際に作動する電脳内の安全機能ソフトウェアのアナウンス。これが聞こえると…

　2084年の未来。ハイパーテクノロジーの急速な発達とともに、手のひらサイズの模型自動車を乾電池とモーターで走らせるスピード競技は、非侵襲型ブレイン・マシン・インターフェイス技術…

　世界を自動化するＡＩシステムのメンテナンスを自動化する手段が失われ、社会は混乱していた。生活インフラが頻繁に故障するがなおし方は誰にもわからない。異常が日常になり、普通はふつう…

空襲により焼け出された将太の前に、五歳年上の従姉妹である千里が現れる。 連れ帰られた田舎には、従姉妹に懐いた奇妙な生き物がいた。 ★さなコン３「十三不塔賞番外編」で紹介していた…

　とある日の深夜、いつものようにチャットで盛り上がっていた「僕」と友人は、「二十の扉」と呼ばれる水平思考ゲームに興じることになった。 　順調にゲームを進めていく「僕」だったが、質…

【あらすじ】主人公の高校２年生の男子生徒が職業体験のネイルサロンで発症した『後天性女子化症候群』。女子化する男子は『TS娘』とよばれている。 彼の女子化トリガーはネイルを塗ること…

「第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」参加作品 【あらすじ】ある日『後天性女子固定化症候群』を発症し可逆性ではない固定化の美少女『TS娘』になってしまった高校２年生の…

*この作品は第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。 　https://www.pixiv.net/novel/contest/sanaco…

五つの村は五棟の鉄塔に囲まれ、平和に暮らしている。 そのひとつの村の四人の少女は三十年に一度の大切な儀式の巫女に選ばれ鉄塔まで行くのだが……。 pixiv内の「第３回ちいさなSF…