「獲物」を含む小説

カラスはゴミをあさる汚くて浅ましい生き物だと思っていた。お客や上司に媚びへつらう俺も似たようなものだ。そう思い自分を卑下し打ちひしがれていたが、あるときカラスが自分で獲物を捕獲す…

『第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト　短歌の部 二十首連作部門』応募作品です。 食と一緒に歩む人生。

敬愛する司馬遼太郎先生の作品では、斎藤道三は北条早雲、松永久秀と並んで「戦国三梟雄」の一人に挙げられている。寺の喝食から還俗して浪人、油商人を経て、ついには戦国大名（国盗り）にま…

明るい短歌集です。 ※本作は筆者がSNS上で呟いたダジャレのようなものを短歌の形式で再構成したものです。一部新作もあります。ご笑覧いただければ幸いです。

　釣りが趣味の高校生、小澤涼介の釣り上げた大きな獲物——白磁の肌と金と黒の髪の美少女、自称レヴィアタン。 　レヴィアタンは自分を助けた（？）彼に惚れ、彼と共にあろうとする。最初は…

遥か未来、ある星人が自分たちの星にそっくりの惑星を見つけた。 水の惑星である。 彼らは侵略に来た。 獲物を見つけその星に降り立った彼ら、しかしその星の住人から手厚いもてなしを受け…

けもの暦2025年、第11銀河「アニマルバース」はあざらしの炎に包まれた。 主人公ゴマ＝ゴマフは、宇宙湾港都市「ゴマトピア」にて星間運送業を営むごく普通のアザラシ。 軍神の如き…

呪われた島に、王の娘として生を受けたお姫様セレネ。 彼女の生き様は高貴な血筋にそぐわないものだった。 風を切り、獲物を捕らえ、逃がさず咬みつき、王宮に戻ってくる。 そのよう…

真夏の海水浴場は、俺を欲情させる女が大勢いる。 今回も獲物をゲット。 一夜を楽しむ事にするか。 その男の末路は、・・・・。 男性諸君、迂闊に女の人を誘っては、酷い目に遭いま…

動物が大好きなティナは、ある日突然オオカミ獣人に見初められた。どうやらティナは彼の「番い」らしい。初対面で印象最悪だったため、その場で辞退を申し出る。 しかし、愛に一途と言われ…

※ホラーのパロディです。 その日は金曜日だったのかもしれない。 雷雨の中、白いワンピースの少女が傘も差さずに走っていた。 ……ある男から逃げるために。 ゆっくりと歩く、大きな…

人もまばらな最終電車の車内を徘徊し獲物を探すモノ─

私達の住んでいる世界とは、近くて遠いよく似た世界 しかし、同様に、それ以上に犯罪は起こっている。 ここにも、そこにも、あっちにも。 巣は作られ、獲物が近寄るのをじっと待っている。

KAC20246のお題「トリあえず」で書いた短編です。 難しかったですが、BL縛りでKACを書いてるのでなんとかBLにしました。 今回は800字。鳥獣人の隼ｘ孔雀です。

都会には、優しい顔したオオカミがいっぱいいるよ。 いや、むしろオオカミしかいないんだよ。 田舎から何も知らずに出て来た草食動物は、格好の獲物だよ。 もちろん、あんたのことだよ。 …

僕は隙をみて彼女にキスをした。すると、 「ちょっと、何すんのよ！」 　と言われ、ビンタされた。 「痛っ！　叩くことないだろ！」 「悪いのはあんたよ！」 　俺をビンタした女は|合津…

世の中には2種類の犯罪者が存在する。 1 バレる間抜け。 2逃げ切ったクソ野郎 そしてこの二つの犯罪者を狩り殺す最凶最悪の犯罪者 3 同族殺しを行う“猟師” 警察や検察が…

地中奥深くに巣を作り、獲物を狙う生活を産まれた時から続けている。 最初からできたわけではない。 狩りを続けて長生きしているとわからないことばかり増えていく。 人間に近づいてしまっ…

朝桐刀弥は人知れず獲物を狩る。 狩るのは突然変異を誘発された、バケモノたち。 なぜ戦うのか。 単純な話だ。 ただそれだけを求めて作られた存在なのだから。 それ以上の理由も意義も、…