「昭和初期」を含む小説

　季節医の雪ひらは、裏で子流しや子売りに関わる闇医者も務めていた。 　ある日、患者の老人からとある令嬢の病を診てほしいと依頼され……。 　明治～昭和初期ごっちゃな感じの、似非レ…

　万延元年、1860年の日本。まだ江戸と呼ばれる時代区分にあり、動乱の最中にあるその国で数え年14歳（実質13歳）の壱心は急に意識を覚醒した。 　自らが何者であるのか、香月壱心と…

時は昭和初期、所は房総。 死体を前に、一人の女が呆けていた。 「人が人を殺めてしまったとき、山育ちは海に流し海育ちは山に埋めると申します。ですが、私には何処に棄てる場所がありまし…

昭和初期。司水(しみず)家の三姉妹である百合、椿、菫はある日水難事故に遭い、次女の椿だけが助からなかったと思われていた。末娘の菫はその違和を拭えずに悶々とした日々を過ごしている。…

「死別ブロマンスを書いてほしい」に寄せて書いた物語です。 大正から昭和初期の軍人と小説家のお話です。

人の顔を覚えられない小泉ののっぺらぼう。過去にこだわりがある道化師を意識してしまう早良。二人は大学の友人だった。それぞれの過去を振り返っていると、早良は道化師を見つけ追いかけてい…

　年に二回村にやってくる見世物小屋。村娘の月子は、そこで美しい姉弟と出会う。二人は「海からやってきた」男を父に持つと言うのだが―― 　昭和初期の激動の時代を舞台に、少女の不思議…

あらたなメッセージにある。 アパートのむこうに、 ある呪いに火災事件は はたしては、二人にどう伝わる。

港街はるまちの豪商・八坂木（やさかぎ）家。 私はその分家に仕える女中として、今日も生き生きと働いている。 明治～昭和初期ごっちゃな感じの、似非レトロ日本ふうのファンタジー掌編で…

豪商・八坂木（やさかぎ）家の奥方として暮らすわたくし。 しかしひとり娘が男と駆け落ちしてしまい、わたくしはそれをきっかけに娘への憎悪を語り出す。 明治～昭和初期ごっちゃな感じの…

港街はるまちで季節医をいとなむ雪ひらの元に、ひとりの女学生がやってくる。 その娘は、おのれの胎を亡くしてほしいと雪ひらに頼み……。 明治～昭和初期ごっちゃな感じの、似非レトロ日…

【まえがき的なやつ】 『カクヨムWeb小説短編賞2022』への参加作品です。 最近はちょくちょく昭和初期から中期の話を書いてます。この作品もそんな感じの話で、川が舞台で、月をちょ…

昭和六年の春 十六歳になる秋川千佳は、ある日突然訪ねて来た佐々木隆と出会う 『この人がお前のお婿さんだ』 父にそう言われ、千佳は今日初めて出会った軍人さんとその日のうちに祝言…

戦後間もないとある町での出会いと別れ。昭和初期風。

家で昭和初期の教科書見つけて、序言に魅せられたためここに残したいと思った。 ちなみに値段は69銭らしいです。 ほぼコピペのようなものですがタグなどの勝手がわからないのでこういうタ…

大正～昭和初期浪漫。 華族女学校に通う十六歳の曄子（はなこ）の為に子爵家に雇われた十八歳の珠真（たま）は、娘時代の最後をそこで過ごす。 前・中・後篇で完結。 時代背景、華族、女学…

昭和十五年八月。港には少年と俯く異国の少女の姿があった。 「私、帰る事になったから、きっともう会えないと思う。さよなら」 その後、戦争が始まると少年も戦地に赴く。少女の国と戦うた…

時代は昭和初期。黒人霊歌を採集するため日本人の民俗学者がアメリカ南部を訪れる。彼は真夜中の蒸気機関車内でギターを弾く青年に出会う。黒人とも白人ともちがう青年の風貌に学者は惹かれる…

ホラー・ショート・ストーリーズのスピンオフ作品です。 一人では死にたくないからと、たまたま見かけた美女を誘拐した若い男。 その後の結末とは・・・。 完全フィクションです。 犯罪…

舞台は昭和初期。河原に佇んでいた男の独白は、母親への歪んだ愛情だった。