「トランク」を含む小説

ひょうたん型の公園の噴水の前のベンチ。 そこに座ったのは、エルキュール・ポワロだった。 『珈琲は月の下で』を、何故か量産している。

　俺、平野幸康（ひらのゆきやす）は、大学の学園祭実行委員会、略して実委に所属する大学2年生。 　物事に動じないものだから、仏（ほとけ）の平野なんて呼ばれたこともあるがそれはおいて…

　ウイルス〈SARS2〉のパンデミックに襲われて人口が激減し、緩慢な滅亡を待つしか出来なくなった二〇××年の世界。人類は〈オタク〉文化にすっかり染まっていた。 　ロックダウンされ…

この世界には『ギフテッド』と呼ばれる人非ざる能力を持った人間がいる…。 主人公、月城柊平巡査はある事件をきっかけに『指定特殊能力対策課』通称『対能課』に所属することになる。 そこ…

惑星アルタイルの学生…ダイスケは研究者の兄からバイオツリーシステムの入ったトランクを預かることに…ところが事故で突然兄が亡くなり、兄の恋人のシズカと悲しみに暮れる…偶然涙がシステ…

いつか来る時、二人の姉妹は殺し合う。 平穏な日常を願う姉の桜花、奥底に仄暗く淡い感情を抱く妹の雪花。 ある日、二人は時間の止まったような空間に閉ざされて、目に見えず触れられない…

トランクケース一つでアパートに転がり込んだ幼馴染の女の子は、唐突に食事を作り始める。 油がテラテラ光る肉野菜炒め。大皿から零れ落ちそうなクリーム煮や、ふかふかの座布団みたいな卵焼…

片田舎の駅に降り立つ真っ赤なトランクを引き摺る少女「ルイス・ローズ」の前にひとりの老紳士が現れる。 スチームパンク企画用に書いた短編です。 スチームパンクになっているか…

空き巣に入った泥棒が、聞こえてきたサイレンに動揺し、適当に盗んだのはトランクケース。その中に入っていたのは衣服でも貴重品でもガラクタでもなく子どもだった。泥棒はなんとか子どもを家…

激動の時代を生き抜いた少年は、託されたトランクから色を生み出す。

今朝、黒塗りの乗用車の前を渡ろうとしたところで、私の意識は途絶えた。目を覚ますとそこは暗い上に狭く、身動きがとれない。どうやらトランクの中に閉じ込められてしまったようだが……。

凍れるアラスカの地で遭難していたロシア人考古学者、ヴァシリー・ロジオノフ。彼を助けたのは、二匹の犬を連れたイヌピアット族の少女、ヤコネ・ウッタクだった。そしてヴァシリーの持つトラ…

　前世紀（１９８９年）からベトナム戦争の戦場特派員を目指し、老舗の戦場童貞（２７年目）を営む妖精おじさんファンタジー、はじめました。 　魔法？　使う使う！　魔界転生？　するする…