「もてなし」を含む小説

ろくに施設もない高速の簡素なパーキングエリア。 奴はそこで静かに獲物を待ち続ける。 至福のもてなしと、このPAで唯一とれる食事を提供する為に。 奴の名はツクモン。心を持ったカッ…

「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト応募作品。 年末、幼なじみのカンナが来宅する。 自室で談笑をしていると、ツバサ姉が謎の液体を持って訪れる！

　――田舎での新しい暮らしは、毎日が発見と驚きの連続！ 　父の仕事の都合上、単身、数年ぶりに親戚の住む田舎町を訪れた主人公。そこで出会ったのは、風になびく黒髪と白いワンピースのコ…

そこは何処かで見たことがあるような場所で何処か、懐かしく、ノスタルジー。 ﾞ籠屋縁"<かごやえにし>は不思議な旅館。 色んな事情を抱えた客をもてなします。 行きはよいよい、帰…

友達が死んだ。 僕を含めた四人が親から招かれて友達の家に行った。 軽いもてなしを受けた後で友達の部屋に行き、そこで、死んだ友達が小学生の頃に書いたノートを見た。 そこには……

港町にある、〈玄三庵〉という蕎麦屋に、峰子という女が働いていた。峰子は毎日同じ絣の着物を着ていたが、そのことを恥じるでもなく、いつも明るく客をもてなしていた。

　時は明治中期。帝都のとある呉服屋・東雲呉服店の中にある扉の奥には、『よろず屋茶館』と銘打った秘密の部屋がある。 　そこを訪れるは、その部屋の主と助手に相談事がある客のみ――。一…

青山紫輝、高校生。なりゆきでド田舎にある神社の神主になりました。 神主の仕事は大きく二つ。ひとつは「境林」と呼ばれる、森の中心にある本殿の管理。 そしてもうひとつは、時々現れる…

尽くし系女子のもてなしは終わらない。

　山奥にある魔族だけが住むマイロンド王国。 　種族が違うだけで、別に人間と戦いたいとか支配下に置きたいなどとは毛ほども考えていない平和主義な魔族の国なのだが、なぜか人間は被害妄…

没落貴族のシェリーは、自分の生活と病気の弟の為、働き詰めの毎日を送っていた。 ある日、まだ生きているのにも関わらず、シェリーに死者をあの世へと送る “死神” の迎えが来てしまう…

早くに亡くなった両親が残してくれた広い家に、たった１人きりで住んでいる、ふんわりとしながらも肝の据わった性格の女性・麻里（まり）は、ある雨の日の夕暮れに仕事を終えて帰宅すると、門…

疲れや不満、ストレスなどが溜まってる人の いつもの夜の帰り道。 すると今までに見覚えのない小さな店が姿を現わす。 「cura sun」 ここはお転婆で大人のパティシエが甘いケーキ…

おにゃぽらけは誰もが知っているはずだ。 美しい、素敵、いいね。 ああ。 誰か、もてなし方を知りませんか？ 本作品の著作権は小早敷彰良に帰属します。 This text b…

　妖魔。それは人喰い。人間の天敵。古代中国に似た世界にて、妖魔退治の専門家の二人は、朝廷の命で辺境の村に赴く。 　そこで若くして結婚した少年少女と出会う。 　村の権力者にもてなし…

【マイクロマガジン社ことのは文庫にて書籍化】 歴史情緒あふれる倉敷美観地区の片隅に、お金では買えないものを売る店がある。老舗の土産屋『まほろば堂』。それが派遣切りされたばかりの…

一章　 　 　都内有数の名門校、神代高校内で立て続けに起こる、中身を盗まれずにちゃんと帰ってくる「連続財布窃盗事件」に不信感をもった、一年生の美少女、姪浜唯子は担任の教師に相談す…

時は鎌倉。紀伊の国の奥地には物の怪が棲むという噂があった。 探し回っても辿り着くことはできず、もし辿り着いたとしても、一夜のもてなしを受けて寝て起きれば、人はおろか里そのものが消…

人のいない古びた町で、コーヒーの香りを霞が運ぶ。 喫茶店の老人は、今日も客を迎え入れる。 来客があれば、その老いた手で作らねばならない。 常連の男には美味いコーヒーを。 依頼人に…

特定の周期にだけ現代社会と異世界が通じるあるホテルの扉。 その事情を知らずして面接希望を出した二人の女性が、麗しの支配人に気に入られ……散々なまでにこき使われ、片方は一種のペット…