探偵役、周船寺佳一氏のキャラがすごくいいんですよね。
謎の部活のたった一人の部員。校長をも手玉にとる話術。
そして溢れんばかりの推理の才能。
学園ミステリですよね、これこそ!
ミステリ好きなら、きっとページを進む手が止まりませんよ。
探偵役の頭脳を裏付けるにふさわしい、凝った事件とその答え。
キャラを除くミステリ単体としてもハイクオリティと言わざるをえません。
もっともっと伸びるべき名作です!
*第2章を終えて*
傑作でした。
死という重いテーマを扱いながら、キャラのコミカルな扱いは変えずに、深刻な内容を深刻なまま進めていく。渦巻く陰謀、そして切ない真実。
愛の新しい形と、それが溶けてしまったような寂しい形。
なぜ、少年の命は失われてしまったのか。
重い、とても重いのに、そうとは思えない。ぐいぐい読めてしまう。
その両立は、作者様の文章力によるものでしょう。すごいですよ。
とにかく傑作なんです! もっと伸びろ〜〜〜!!