「短編？ 切ない」を含む小説

日常と非日常が溶け合う街で起こる不思議な物語を、あなたに。(短編集)

愛情が欠乏すると、身体が砂になる病気、愛情欠乏症。アイケツと呼ばれるその病は、世間から恐れられていた。 ……のだが、そんなことは愛情深い高橋愛には無縁の話。彼女は充実した学校生活…

大学生の凛は、親友のみのりに恋をしている。 自分のことを親友として慕ってくれる彼女に、この想いを告げるわけにはいかない——。 切ない百合短編です。 ※青春アンソロ3「青の墜落」…

「話しておかなくちゃいけないことがあるの。一緒に来てくれる？」 プロポーズを受けた清花は、婚約者の "ひさめ” を連れて、自分が五歳まで住んでいた家へ向かった。そこではかつて、…

公式自主企画「百合小説」参加作品短編その７。一歩が踏み出せない話。

昔むかし、で始まる「人魚姫」の物語。 もし、人魚が出会ったのが王子様ではなく、お姫様だったのなら―― そんな感じで語られる、ほのかに百合の香りが漂う短編になります。 （らぶら…

【100PV↑ありがとうございます！】 仲のいい少女と少年が、部屋でお喋りしたり、チョコを作ったり、謎の儀式をしたり...ただ、楽しく時を過ごしている...はずなのに、どこか儚…

とある時代の、とある場所。 何気ない世界の……けれど、誰かにとっては特別な場所で紡がれる、五つの物語。 ・彼女の名前 月に一度だけ出会う“彼女”と、自分でも気づいていない密か…

夏の屋上で授業をサボって寝ていた風花。 目が覚めると夏帆が傍にいて、迎えに来てくれたんだと理解する。 またサボったら迎えに来てくれるのかな⋯⋯。 二人の少女の日常を切り取った、…

ある男のもとに，自分を死神と名乗る何かが現れる。しかもその死神は，男をあと1週間で殺すと宣言した。

アラームが鳴る前に目が覚める、すこし奮発して買ったダブルベットの上、スマホの充電プラグを引っこ抜いた。やはりこの部屋は一人で住むには広すぎるようで、もう使っていない部屋の入口付近…

とある女子高生の話

俺には幼馴染の女の子がいる。 彼女は生まれつき体が弱く、とある病気のせいで長い時間を病院のベッドで過ごしていた。しかも、彼女はもう長くはない。 それでも彼女はいつも笑顔だった。た…

俺がいつも通う誰もいない場所で、女が絵を描いて立っていた。 珍しくそいつのことが気になって、話しかけたのが始まり。 それから俺達は毎日その場所で会うようになった。惹かれるの…

Kの死をニュースで知った。大々的なニュースじゃない。それは地方版の、十五分だけのものだった。報道は具体性に欠けてはっきりとしない。なのにやたらとKが死んだことは明瞭な語気で伝えて…

「願いを叶える家」がある。 長く住むほど、より大きな願いを叶えられる。 ただし機会は一度だけ、二度目はない。 代償はお手軽、あなたのことを家が忘れてしまう、ただそれだけ。 そん…

　最近、堂林くんの様子がちょっと変だ。 　授業中いつもぼんやりとした顔をうかべている。 　休み時間に他の男子と話しててもなんだか心ここに在らずといった感じ。 　なんでだろうとわた…

やりたくもないマラソン大会。 いつも同じ足並みで走っていた幼馴染の二人。 しかし、とあるきっかけで二人の足並みは不揃いになってしまう。 月日が流れると共に、揃わなくなった足並みは…

往復100年の星間飛行士に選ばれた君。 そんな君が星降るような七夕に、宇宙から二人で決めた合図を送ってくれた。 距離と時間。 もう会うことはできない君との距離や時間は遠く、次第に…