「殺伐」を含む小説

雨を見ている彼女と、雨に濡れる私。

静岡県立L中学校の美術部部長、喜緑エリは卒業後絵を描かなくなった。それは彼女が夜桜サキに、後に気鋭の画家として名を馳せる少女に自身を描かれたからだった。

「病葉の棺」には白目のない老婆がいる。その館には、愛し合う女ふたりでなければ入れない。 老婆は訪れた客に呪いをかける。死と感覚を共有する呪いだ。 訪れた客のたどる凄惨で数奇な運…

とある組織の殺し屋として働いている望月カンナは、帰路の途中、殺したはずの女、椛田と再会する。 真夜中、土砂降りの路地、街灯だけが彼女らを照らす中で、殺し合いが始まった…… 肉弾…

父からの暴力に苦しむ相澤 雛(あいざわ ひな)はある夜、後先など考える余力もないまま家を飛び出し、行く当てもなく街中をさまよう。 その中で出会ったのは、どこか影のある雰囲気の女性…

※ 2021/4/16 改稿版 公開 【殺伐感情戦線：第16回】お題「嘘」 　”私”はかつて小説家になることを目指していたが、大学卒業から数年後のある日、夢を見るのをやめた。…

第十六回殺伐感情戦線　お題「嘘」 ちょっとした嘘で友達に大怪我させちゃった女の子と、あえて大怪我した女の子の話だよ、よろしくね 割と正統派に百合百合してます（当社比） 事故シーン…

とある人気心霊YouTubeチャンネルへ心霊写真を投稿する為に、心霊スポットとして有名な地元の廃トンネルにやってきた女子高校生のトモとクマミは、得体の知れない「霊的」な現象に遭遇…

2029年、亜細亜大紛争、東アジア一帯で紛争が始まった、クローン人間、人造人間、強化人間の三大禁忌が中国で進められたがその三大禁忌はなんと他の国々でも行われていて日本では更なる…

お姉ちゃんは優しい人だ。こんなにも罪深い私を赦してくれる。決して罰さずに私を愛してくれる。だから、私はお返しに一輪の花を贈るのだ。────お願いお姉ちゃん、私の気持ちに気付いて。

吹奏楽部に入部した経験者と初心者。超短編。 自主企画「殺伐感情戦線 カクヨム前線基地」第15回お題:慈悲に参加させていただきました。

群馬と新潟県の境にある「魔の山」谷川岳を登る二人の女子大学生。「わたし」は、ボサツとも呼ばれている清廉潔白な友人、ツボミを登山中に死んで欲しいという妄想に囚われていた。

殺伐感情戦線の企画小説置き場です。 ひとまず百合の生産側に回るのは想像付かないので、血液量だけは多めで行きます

美術品蒐集家だった祖父が亡くなった。遺言通り遺産を相続予定だった孫の礼は、その遺産がとある女だということを知る。 美しく、奔放で、欲のおもむくまま生きる小町という女。自分の手に負…

　神秘が開示された世界。 　身近になった異種族、魔法、妖怪…それらを探求するのは世界でも当たり前となっていた。 　若いながら退魔師の一家を背負う双眸護兵は地味に様々な脅威へと立…

私と妹は、二つでひとつの鋏のように一心同体。どちらが欠けても生きることさえままならないし、互いを傷つけることも叶わない。 それでも私は、あなたを殺したい。

「――死んで、そこの屑」 　ある日、エルスという少年は、ユイという名の少女の面倒をみるよう師から脅される。 　しかし、相手は初対面から彼に罵詈雑言を吐いてくれた少女。そのことを…

部長が殺された。凶器は左利き用の鋏。事務所で左利きは一人だけ。あの子は部長に嫌われていた。動機は十分。皆があの子を疑った。 殺伐感情戦線のお題「鋏」に参加させていただきました。

殺伐感情戦線の４つのお題のキメラです。 第１０回【贖罪】、第１１回【霧】、第１２回【髪】、第１３回【約束】です。 概ね贖罪と霧で構成されてます。

ソレの為に何を差し出せますか？