「夏 夢」を含む小説

「殺伐感情戦線」の「夢」、参加作品です。 翔子がある日の夢で見たのは、かつて焼失した自宅と、成長した幼なじみの愛菜の姿だった。夢のなかの茫洋感のままに、翔子は愛菜と共に夢の中を…

『ありす紅茶館でお茶をどうぞ♪』の番外編その１。 店名を『ありす紅茶館』に改名し、なぎが祖母・梓(アズサ)に代わって横浜の老舗紅茶館を再開して数ヶ月が経った夏のある日に現れた少年…

ふと気づくと電車に揺られ、見知らぬ町に降り立っていた。「水」を巡る漫歩の終わりに辿り着いたのは……。◆ 出身地でも生活圏だったこともないからこそ書ける、そぞろ歩きの記憶から探り当…

現実につまずき、レールから外れた勇作は、ベッドの中にうずくまる。そこで見た夢の中で、彼は恋のきらっとした瞬間を掴む。 ------------＊------------＊----…

２０１９年の夏、私は恋に落ちた。その恋は、私が望んで落ちたものではなく、なにより叶うことが許されない恋だった。 しっかりとした歩みで、前を見て歩いていたはずなのに、落とし穴に落ち…

親友でもある従兄は読書家で凝り性なのはいいけれど、落ち込むと浮上するのに時間がかかる。また調子がおかしくなったようだと聞いて様子を見に行くと、どうやら七夕の準備をしているらしいの…

30歳になる前川陽子は、長くつき合った末に自分の心変わりで別れた恋人・山中潤一のことが忘れられないでいる。ある夏の終わりに、親友の彩香から年上の独身男性・五十嵐聡を紹介されたもの…

夢を諦めた二人のお話。 書き殴りです。

走っていた。 ただただ、青いままで生き急いでいた。 青には遅すぎる？いや、そんなことはないさ、醒めなければ夢じゃない！ 最高に無駄で有意義な時間を掴むために。 くうを、そらを、掴…

入道雲はまだまだ元気だけど、僕の夏は昨日終わった。 2年以上の全てを捧げた夢はあっけなく破れ、僕は夏においていかれた。 僕の夢と、夕暮れのセミ。 夏の落とし物がくれたもの。

「彼女は、夢を叶えたことを後悔したんだよ」 かつて栄華を誇った港町の埠頭で出会った少女は、憎らしげにそう言った。 この出会いはきっと、僕らの胸に焼き付いて離れない。 ひと夏に芽生…

その夏、僕が出会った 淡い記憶のこと。

【2020年6月19日（金）ファンタジア文庫より発売！】 高校進学を機に、『かりん荘』というアパートで一人暮らしをすることになった僕・晋藤要。 そんなかりん荘はムチムチお姉さん…

夏休みを明日に控えた終業式の日。 笹希雨愛の親友、南橋晴夏は遺体となって発見された。 不慮の事故と疑わない雨愛に、警察は自殺と断定。 無慈悲な宣告が昨日までの日常を静かに壊して…

冬羽 璃音は幼馴染の海夜 冬音とのデートの帰りに悲劇に襲われ命を落とす。 死の直前璃音は彼女に告白をされるが彼は想いを伝えられずに死んでしまう。 死んでしまった人間は3日間この世…

高校一年の夏。 桜木光基は留年しそうになっていた。 留年はいやだ。ここまで頑張ってきたのだから。高校ぐらいまともに生活したいと。 担任の木口先生の提案によりある部活へ行けば留年を…

緑夏 創名義での処女作となります。 他人によく思うことを形にできたような気がします。よろしくお願いします。

　自分はいったい、どうなりたいのだろう。 　ド田舎に住む高校生、鏡川勇太には夢などなく、情熱を注げる『なにか」なんて持っていない。 　春休みの最終日、勇太は唯一の趣味であるカメラ…

　３ＸＸＸ年、人類はついに並行世界の観測に成功する。 　 　それから数年、並行世界を擬似的に再現し改変するこの技術を使った一つのゲームが開催される。 　 　主催のパラドックス社は…

2020年夏――― 世界的に拡大した感染病の副産物として生まれた“夢”な世界。 人々は“夢”のなかで、教育や仕事をするようになるが、主人公は“夢”のなかに違和感を感じていた。 …