「どこまで」を含む小説

＜ネタバレこみのあらすじになります＞ 　榧木漣の姉であり、恋人である娃が、夏休みが始まる前に自殺した。 　唯一の肉親を失った漣は、自分も命を絶とうとするが、そこに未来人が現れ、…

タイトルの通りのお話です。全５話の予定です。

　2123年、急激な気候変動に寄る海面上昇に適応するため、人類はその殆どが海上都市に居を移していた。 　鯨の形の海上都市に居をかまえる運送屋のニチカもその一人であり、バイクを使っ…

自他共に認める、どこにでも居る普通のOL、リツカ。今日も今日とて冴えない一日だったが、とある出会いを境に彼女の生活は一変…はしないけれど、少し不思議な日常が幕を開けた。 　 　お…

　籐ヶ見颯は交通事故に遭いそうになった幼馴染――高柳詩織を守るため、代わりに命を落とす。しかし、それは天が定めた寿命を捻じ曲げる大罪だった。本来であれば、この事故で命を落とすのは…

春の京都、満月の夜。 大学留年が決まった長谷川トモと、ひとつ下の後輩佐久間コウヘイは『留年祝い』と称して賀茂川で飲み会を開いていた。 そんな二人に、弁天と名乗る不思議な女性が声…

　高校生活、三日目。 「ここは……どこなんだろう……？」 　高校一年生の朝香《あさか》瑞樹《みずき》が目を覚ましたのは、薄暗い部屋の中だった。 　周りを見渡すと、ズラリと並…

たまたま私の下を走る小さい鼠。どこのものかと尋ねると、自分たちも分からないという。

オカルトな話題が好きな大学生の男が、とある禁足地の情報を入手した その先で見た、恐ろしい真実とは……？ ※過去に短編集で複数の作家さんと合作をした際の作品です。本文、内容共にオ…

杏奈は殺人事件のあとはじめてダブルベッドで寝たが、もちろん眠れるはずもなかった。 真夜中をすぎても、暗闇の中でますます目がさえて、窓の外の通行人の足音や遠くの車のタイヤのきしむ音…

恋愛感情ゼロ。水泳一筋で生きてきた少年、橘 恵人(たちばな けいと)。数々の功績を残してきた恵人だが、中学2年生での全国大会出場を機に、彼がプールに立つ姿は二度と見られなくなった…

三ヶ月後、世界が滅びます。そう告げられて壊れていく世界で、僕は一人生きていた。壊れていく世界で、一人で生きる。そのつもりだった――。予期せぬ女子高校生との出会いで、二人で生きてく…

日本国民が全員知る桃太郎を、短編で改変しつつ書きました。 おそらくこれは二次創作なのではないかと思うのですが、何故か二次創作欄に桃太郎が見つけられなかったので、やむを得ずオリジ…

神様が最初に世界を作った時、大陸は一つだった。 同じ大陸に生きるものたちを見て神様は考えた。 「ひとところに集めた生き物には多様性が足りない。」 神様は大陸を五つに分けた。 そし…

最強の征空士と最強の〈竜遣い〉の無人島バカンス× サバイバル◎ 永遠の物語の、はじまりの話。

　君が望むから・・・。 　僕は、君の心に寄り添う。僕にしか出来ない”祝福”だ。 　僕は、君の味方になろう。 　君が笑ってくれるのなら、僕は”何者”にもなれる。 　僕は許され…

　アートデリバリーという、必要な時に必要な人の所へアートを運んでくれるサービスが発達した未来。画家の大原の個展に、代表作『This is Not My Work』が運ばれることに…

　もしかしたら何十年前までは、行き交う人々も多く、繁華街という名をほしいままにしていたのかもしれない商店街。今や開店してる店は両手で数え切れるぐらいで、シャッター商店街の名前がぴ…

　八〇年前の戦争で活躍したジャック・オリエント氏。戦時のアマゾニア大量虐殺を主導した疑いが、一〇五歳の老人となった彼に向けられていた。 　私はジャーナリストとして彼の家を訪れたが…

　憧れの女子校に入学したうちは、同じクラスの女の子に恋をしたん。冴子いう名のその子は儚げな美しさと、誰も寄せ付けへんような孤高の雰囲気を持つ女の子やった。 　初めは遠くから見惚…