「謎ミステリー」を含む小説

夏の休暇を山で過ごそうと電車に乗った「私」は、車掌のすすめで聞き慣れぬ土地『かぢな』で降りることに。土地の人間の冷ややかな態度を横目に、宿泊施設を目指して分け入った登山道で次々と…

日常の謎系で、全6話(予定)の短編です。2020/8/19～8/24の間、毎日1話ずつ更新!　 高校生の栗島頼太には、同じクラスに好きな子がいる。恋愛成就の岩といわれる場所で、…

　二人きりの放課後の教室で、同級生の羽原から推理ゲームを出題された。 『はい』か『いいえ』で答えられる質問を一度だけして、箱の中身を当てるというシンプルなルール。 　俺は帰る足を…

インターネットが普及した現代、それに伴いネットのなかでは誹謗中傷が飛び交い、それが当たり前になっていた。そんなおり、とあるサイトが注目されていた。 『黒岩瑛士とブス達の観察日記』…

なぜ人が人を傷付けるのか。児童福祉司の長内早枝と臨床心理士の潮水月は、現代社会が抱える『家族』という闇に潜む現実を、ある事件をきっかけに知ることとなる。

ノンフィクションの役割とは何なのか。そして週刊誌の若手記者、池浪耀と鳥嶋蓮角２人が追う宗教団体の代表が殺害された事件の真相とは。

毎週コンビニで発売日に週刊雑誌を買っていく客。 けれど店を出るなり毎回読む事無く、ゴミ箱に捨てるという奇行を繰り返している。 果たしてその真意やいかに？

信長が本能寺で消えた、天正十年。 堺に立ち寄った出雲の阿国は耳にした。 それは、こんな語りごと。 紀州の沖の島では、奇妙な厄祓いがある。 ぶちりと呼ばれてる。 二年に一度おこなわ…

ミステリー研究部。 本来は、ミステリー小説を研究するだけの部活だったが「学園の駆け込み寺」として、多くの生徒から問題が持ち込まれ解決している。 そんな学園生活に、うんざり気味の枢…

ある町の、ある祭壇。 ここでは儀式が執り行われていた。 その儀式では神様にある捧げ物しなければならない。それは”捧げしモノ”と呼ばれている。 だが“捧げしモノ”を盗んだ男がいた。…

鍼灸師琴美が、自宅の庭で起こった謎の怪事件に警察官である父と共に挑みます。 犯人は誰なのか、また、犯人の狙いは何なのか？ 東洋医学の知識を盛り込んだ謎解きを体感してみて下さい。

好きなのは、わたしだけ。 家に帰れば今日も、愛のない許嫁さまがわたしを待っている——。 時は大正、横浜は元町。 没落華族令嬢、花菱琴子は成金族である片桐水哉の許嫁として港町に…

人形町の裏手にあるその坂は「生首坂」と謂われている。 　その謂れは戦時中の昭和の初め、学徒出陣できなかったひとりの学生が仲間たちの戦死に懊悩して祠を覆う楠の枝で縊死したこ…

高校入学初日、隣の部屋に住んでいるという幼馴染、千味和（せんみかず）楓（かえで）と再会する。 それにより主人公、光風（みつかぜ）義人（よしと）はあの夏の約束を思い出す。 あの頃…

鏡水月――― 水面に映る月鏡　揺れる水鏡　幻の月 儚く　映し世の鏡は消えて溶け　言霊を濡らす 今宵　静寂の玉響　追憶を食む――― 開かずの幣殿で見つかった不思議な掛け軸。 そ…

1週間前、見知らぬ人物から、8年前に失踪した妹の写真と手紙が届いた。兄である久我直(くがなお)は、その人物──送り主である常盤高史(ときわたかし)と連絡を取り、彼の住む町に向かう…

魔法使いの国に住む双子の兄妹、リコリーとアリトラ。 二人の周りでは時折不思議なことが起こる。 好奇心からその謎を解こうとする二人と、それを巡る人々。 空から落ちる牛、伝説の怪盗…

ミステリー愛読家である僕と友達は意気投合してとある古書店に出向く。熱心に語り合いながら本を鑑賞していると、滅多に置かれない伝説の書と出会う。本を手に取ると突如、俺たちに些細な謎が…

　――社会人一年目、冬。私は、彼と晴れて同居することができた。新しい部屋での、新しい生活――きっとこれから先、お互い今まで見えて来なかった部分が浮き彫りになり、衝突することもある…