青春は謎解き研究部で!

てるてる

プロローグ

『ピーンポーン』


 小学校六年生の夏休み最終日。早朝、家に鳴り響くインターホンの音。


「……ん?」


 時計を見るとまだ朝の五時であった。こんな朝早くにインターホンを鳴らすのは誰だ……。

いや、そんなの一人しかいない……。

少年は重たいまぶたを擦りながら、玄関の扉を開いた。


「よしくん! よしくん! 散歩しよ!」


 この日々が俺にとって人生で一番楽しい時期だったと思っていた。

 だが、この日を境に少年の朝に光は消えた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る