「文学 短編」を含む小説

日本一の大きさを誇る琵琶湖を有する滋賀県の北部に位置する長浜市。姉川の戦いの舞台となった姉川、浅井氏が悲劇の最後を遂げた小谷城、賤ヶ岳の戦いの舞台となった賤ヶ岳と余呉湖、羽柴秀吉…

桃ちゃんは１２歳。奈良県在住の中学一年生。女子。 今まさにオリンピック出場を賭けて最後の戦いに挑もうとしています。

主人公は放課後、帰りの波に乗り損ね、さらには雨に降られてしまう。そこで不可思議な少年と出会い共に雨宿りを兼ね特別室へ足を進めると、そこには真っ青で凛とした女帝のような紫陽花が咲き…

名前の通り　死に方についての考察

ずっと頭のなかにあったものを文字に落としました。誰かの目に入れば嬉しい限りです。

軽い風邪を患った美大生Kは、夢の世界に浸りそこで「林檎」と「白桃」の表象に出会う。強烈な二つの果実の甘みに悩まされた彼は夢幻の世界で出会った「怪物」に身を投じ、夢の世界を切り捨て…

日本語という言語の言葉に深く魅了され、同時に深く傷つきもしている私の勝手な考え。

人間がみんな寝静まった真夜中に、猫達の【本当の生活】が始まる。 灯台のある小さな田舎町。そこに棲む猫達は、真夜中になると服を着て、二足歩行で歩き、仕事をする。 町で一番賢い黒…

イッヒロマン

僕は春が好きだった。 彼がそう言うから、僕は夏を消したんだ。

高校三年生の雪奈は転校先の学校に馴染めず、孤独に過ごす。 自分に自信はない。生きる意味もわからない。 そんな雪奈は、クラスメイトの麻衣に惹かれ、二人は仲良くなっていく。 麻衣と過…

ある日突然、政府が発表した『全犯罪死刑制度』。 その名の通り、どんな犯罪でも犯してしまったら死刑となる。 たばこのポイ捨てで死刑。割り込み行為で死刑。乱暴な言動で死刑。 何がきっ…

男は昔、この鴨岩山で妖怪を見たことがあった。大人になり、精神をすり減らした男は、再びその山を訪れる……

きっかけは何と言う事もない。 ただ、いくら金を払っても得るものがないこの虚しさから解放されようと思っただけだ。 全てを消してしまいたくなって、それが正しい事のように思えた。それだ…

旋律が導いたあの奇跡を、まだ覚えている。俺に全てを与えてくれた小さな希望の光が、たくさんの時を経ても、いつまでも残っている。 だから俺は今日も、 いつかの君だけを目指し、月夜…

身体の一部だった音楽が、嫌いになった。 目標もなければ、踏ん張れるような居場所もない。もがけばもがくほど音が遠ざかる、霞んでいく。 そんなある月夜の晩、 私は心底出会いたくなか…

この物語はフィクションであり事実とは異なるが、実在する人物、団体、思想、事象をベースとしている。 なお、登場する人物、団体、思想、事象の名称は、主人公、篠崎龍也の名を除き、全て架…

京都の夏の終わりは、祇園祭の賑わいが静けさに変わる時だ。この街に生まれ育つ人々は、愛する者の魂を慰めるためにお盆の準備を始める。主人公の美咲と娘の由香は、失われた祐介への愛と記憶…

　私は今日も狭い部屋の狭い布団から顔を出して鏡の前で何分も私自身を見つめて一人で一日を終えます。そう思い毎日を生きる男は、ある日の細やかな事件から自分自身を見つめなおすのですが―…