「砂」を含む小説

時の砂と大人になって積もった世間の泥が、大事な事と一緒に忘れさせてしまった、誰もが経験したはずの不思議な物語。

蝶災害の中、ギスるノーネーム男子は散歩に出かける。 2020年7月に書いた作品です。

　土蔵の中から、聞こえてくる女性同士の甘い吐息──年に一度、土蔵の桐箱に窓から差し込む月光で起こる奇跡。 　桐箱の中に保管されている銘刀の短刀『大月国重紅葉〔おおつきくにしげもみ…

オイラは妖精サンドマン！ オイラが魔法の砂をふりかけりゃあ たちまち眠たくなっちまうのさ 妖精サンドマンと、寝たくない男の子のお話。 寝かしつけに読み聞かせるような絵…

頭脳明晰、運動神経抜群、おまけに眉目秀麗。完璧過ぎるが故に周囲から疎まれ孤立してきた一色 千真(いっしき かずま)は、中学に上がる頃には、すっかりひねくれ者になってしまった。 も…

国内有数の蔵書数を誇る宇伊豆学園附属図書館の地下には広大かつ深淵な《迷宮》が存在する。 高等部に所属する図書委員の守砂尊（すさ・たける）はある日、地下の《閉架書庫》に足を踏み入れ…

＞2021年12月に全面改稿、こちらからどうぞ。 https://www.pixiv.net/novel/series/8183246 　奇妙な信仰をネット上に生み出し、201…

――時間は残酷で。誰の上にも平等に変化を連れて来る。 どれだけ変わらない事を願っても、留めようもなく、流されて。 　父親を亡くし、一人暮らしを始めた元ヤンの更科 朱華(さらしな…

安彦の、こどものころの記憶――いまに繋がらざるをえない、記憶 ※この作品は元々「小説家になろう」様にて掲載させていただいていたものです。「カクヨム」様に掲載するにあたり修正を…

打ち上がった鯨。 孤独に彷徨い、辿り着いた砂の上。 込められた小さな悪意によって、その悲鳴は届かない。

ブラック企業を辞めたはいいが、心身の調子を崩し安楽な終末ばかりを願う「俺」。いっそ遊んでやれ、と思い立ち、憧れのアメリカへと飛ぶ。旅先では、生涯忘れられない体験が待ち受けていた。…

終末後の東京。新宿に築かれた巨大な核シェルターの中には「未来に送るべき人材」としてコールドスリープについた数千人が眠り、多くがそのまま覚醒の時を迎えられずに死んでいた。 一人目を…

大切な人を奪った海を恨み、海に向かい続けた女性。 その前に、海から現れた女は告げた。 あなたが望むなら、望みは叶う、と。

森と鉄の国からやって来た鬼術師の青年と、太陽と砂の国に住む祈術師の少女との、異文化交流譚。近世風な世界が舞台の物語です。 風土記系競作企画「祝」 http://still-in…

巨大な砂時計を模した館を舞台にした館ものミステリー。本格寄り。館は最後に崩れてその役目を終える。

ある日突然職を解かれ、自暴自棄になりあてもなく旅をしていた主人公。砂漠の中にぽつりとある沙覇丘という小さな町に辿り着き、そこで妙な覆面の女と出会う。 西域風情あふれる美しい砂の町…

家庭教師をしている私（岩瀬瑞香）は、教え子である男子高校生から好意を向けられているのに戸惑い、深織千晶に相談を持ち掛ける。三年前、「恋愛は砂のように譬えられる」と教えてくれた千晶…

魔法使い養成所に通う少女フィアナは、クラス委員のナリクに恋をしていた。 フィアナは平民、ナリクは貴族。同じクラスでなければ知り合うこともなかった、身分違いの恋。 同級生としての残…

（※本作はステキブンゲイにて砂東塩名義で公開中です） 『ことだまひびきわたれり』紫宮厳治／著 紫宮家四十三代目当主　紫宮厳治（しのみやいずはる）は養女である花蔵（かぐら）に秘術…

英雄に憧れる青年ディ。 しかし１４歳の時に１度だけ授かるスキルで彼が授かったのは下級スキルである＜エア・コントロール＞だった。 少し強めの風を起こすだけのそのスキルは、掃除に便利…