「絵画」を含む小説

美術館から帰るとそこに見知らぬ少女がいた。 その少女は絵画から抜け出してきたと言い、おまけに自分の生命エネルギーを使って現世に留まっているらしい。 あれ、これ俺の命危なくね？

ＯＬの由紀子は、生活に不自由があるわけではないが、判で押したような毎日に閉塞感を感じていた。そんな時、行きつけのコーヒーショップの壁にかかっていた絵を見つめたことから、自分がその…

　絵画や映画、音楽に文学。 　メジャーが存在する芸術には必ずマイナーが存在する。あるいはインディーズとでも言おうか。公式という表舞台の外に広がる、その果てさえも見えない作品群に好…

時は隋の文帝楊堅の時代。江南の港都揚州に、見事な絵を売る老爺が市にやってきた。市の者はこぞって老爺の絵を買い求めたが、その老爺の絵が、不気味な事件を引き起こすこととなる…… ※8…

　なんでわたしたちはモノを作るのだろう。表現することを捨てられないのだろう。 　傷ついて苦しんで、なお惹かれてやまない芸術という深淵。とらわれてしまった人たちはどのような生をた…

表題作「ワテグナの美人」をはじめとして、筆者がみた夢や景色をヒントに描く短編集。メモ帳に書き記したアイデアを公開する決心が、ようやくつきました。

1888年 倫敦 大英美術館に収まっている日本美術品の中に贋作の疑い有りとの指摘があり、 ジェラルド家は日本から一人の美術鑑定士を招き入れ、真偽の美術品鑑定が終わるまで預かる事と…

「私」は、今夜、初めての海外へ向かう。 「今朝」取ったチケット、1人きり、遥かパリまで。 いざ、素敵な出会いに満ちた街へ。 仕事も、プライベートも上手くいかない中、夢で再会した…

　蒼馬は桜の花が嫌いな青年。 　彼の見る世界は無機質で灰色で……。 　そんな彼はある日絵画教室で、講師の愛桜依から紫陽花を観にいこうと誘われる。 　紫陽花。花火。夏の海……。 　…

天文部 ・東晴(あずはる)♂ 天文部 部長 流されやすく、クラスでも多数決なら多い方に手をあげるタイプ。 部長になったのも流れるように引き受けてしまったからで、内心は不安だらけ…

世の中には様々な博物館があります。展示されているものも動物、植物、乗り物、絵画、と非常に多様です。しかしここ「森羅万象博物館」には、他の博物館では絶対に保管できないものが数多く収…

　絵を描くことや、文章を考えることが好きな芹沢藍琉は、九年前偶然知り合った、近所の絵画教室に通っていた同い年の男子と再会し、徒弟として彼の仕事を補助する毎日に明け暮れている。彼の…

両親が留守にしているあいだ、わたしの面倒を見てくれたのは、母の妹……ノルちゃんだった。

【カサンドラ症候群】 パートナーとの気持ちのすれ違いから発生する 身体や精神面へのよくない影響のこと。 ↓前回の投稿↓ 『この機会に絵画ホテルを改めたい』 https://ka…

俺の名は角崎 剣伍 どこにでもいる普通の勉強に疲れた高校生なんだが、ひょんな事で足を踏み入れてしまった世界が俺の人生を変えていく。 まるで一枚の絵画のような、この少女を守る為…

部屋の代わりに絵画の中で泊まれる。 そんな謎宿泊施設が「絵画ホテル」。 でも、若者の絵画ばなれがどんどん進んで……！？ ↓前回の投稿↓ 『神様ドライブは2人乗り』 http…

神凪茉白は右目を失明しており、それにコンプレックスを感じている気弱な性格の美大生。 ある日、大学の講義の一環で美術館を訪れる。 一枚の絵画に目を奪われていると、男性に声を掛けられ…

　王国海軍のリチャード・アーサー少佐が着任を命じられたのは、女性たちが運用する駆逐艦だった。舞台は荒れ狂う北の海。同盟国行き輸送船団を死守せんとする、第一〇一護衛戦隊の物語がいま…

卒業間近の日、あなたと描いた最後の水彩画「桜」。私の隣に佇むあなたはちょっとだけ悲しそうだったね。 でも私は忘れないから、大丈夫。 白色のパレットに、桜色の水彩絵の具を。

橘木カホは美大を卒業したものの、仕事と奨学金の返済と親の面倒を見るのにせいいっぱい。 疲弊しきった残業帰りの夜、家に帰ると一通の封書が届いていた。 中を見ると…… 「――おめ…