「椅子」を含む小説

　七年越しの念願が叶い、一度会ったきりの憧れの女性が課長を務める、柏木産業企画推進部第二課に配属になった藤宮（とうのみや）美幸（よしゆき）。そこは社内での色々な意味での問題社員を…

ＴＲＵＥ・ＣＨＡＩＲ　 それは 座ると真実しか話せない不思議な椅子 でも その椅子が効力を発揮するのは クリスマスの一日だけ

青年は旅をし、男はかつてを思い出し、そして少年は冒険に向かう。 どこかへ、歩き出す、三つの短編集。 イラストに文をつけさせてください！　というタグに頂いた反応をもとに書いた短…

　体の中が空っぽになった気がしても、代わりに虚無感が居座わってる。 　居座っているなんて表現は別に気取っているわけじゃなくて、心にはいつも何かが居て、大切な椅子に座ってる。 　で…

　テロリスト？　もちろん存じ上げておりますわ。 　中世の幻の弦楽器、 “テロー” を爪弾かれる奏者のおかたのことですわね。 　わたくし、文学女子でございますれど、音楽関係にも造詣…

ペット探偵が本格的な謎を解く、安楽椅子探偵ミステリーです。 「ペット探偵と謎解きカフェ」シリーズの第三話、『生まれつきの殺人者』のサイドストーリーとして書きました。 この一話だけ…

「ただより高いものはない」Ｍ県Ｚ市の名探偵、杉高ランサはそうぼやく。 今日も事務所の家賃代わりとして、彼の元に勝手に持ち込まれる怪事件珍事件の数々。 ＵＦＯの殺人？夢の中の被害者…

厳密に言えば幼女ではない。 歴とした大人であるが、そういう容姿と性格なだけだ。 愛川はそんな彼女にカクテルを振る舞う。 謎を拵えながら。

　生まれた時から豊富な知識を有している赤ちゃんが、とある事件に巻き込まれる。 　しかし唯一、赤ちゃんが意図を伝えられるのは、五歳児の兄だけであった。 　０歳児の赤ちゃんが推理して…

少し田舎なところで起きる不思議なお話。 始まりは8月1日。その日主人公は椅子の上で目覚めるが、その前何をしていたかなど最近の記憶がない。 その時直感的に感じ取ったのは「この先は…

　部室のドアが静かに開いた。 　ドアが静かに開いたので朝比奈さんかと思ったが、ドアの影から出てきたのはハルヒだった。 「ハルヒか。今日は珍しくドアをぶち開けたりしないんだな」 「…

「キョン。私は気付いたのよ。野球大会に参加したり孤島に行ったりして好奇心を満たすのもいいのだけれど……それだと何かとエネルギーを使うでしょう？　団長の私とみんなの使用する総エネル…