これが"つばきワールド"の真髄か…
筆者様の解説にもありますように、1作目(処女作)、2作目と順に読み進めて、私の小さいつんつるてんの脳味噌で色々考えさせて頂きましたが…
3作目を読み終えて、ようやく腑に落ちました。
もはやどのジャンルだと考えるのも、比較するのもナンセンスなのだと分かると、妙にスッキリした気分になる事が出来ました。
表題の通り、ジャパニーズホラーの代表ヒロイン貞●さんや伽●子さん、●江さんも、、
猟奇なガールつばき嬢に掛かれば、全員お友達として仲良く戯れる事になるでしょう。
おイタをしてしまったらば、いくらジャパニーズホラーの代表ヒロインである彼女達であっても手痛いお仕置きを受けそうです。
本作の猟奇なドールも持ち前の狂気によって日本を救う活躍があったにも関わらず、最後には猟奇なガールにお仕置きを受けてしまいます。フフフ…
常識を覆す臭さ、もとい強さで、何事にも前向きなつばめ嬢は、今世紀最恐女子と言っても過言ではないでしょう。
他の登場人物も充分クセが強いですが、彼女の前ではモブと化します。
グロ耐性のない方にはお世辞でもお薦め致しません。
ジョークが通じない方も恐らく楽しめないでしょう。
自分はそうではないと思われる、怖いもの見たさで興味をお持ちになる奇特な御仁に向けてまして、
私のチープなレビューを読まれている暇があれば、ぜひ一刻も早く1作目から読まれる事をお薦め致します!
私の敬愛する奇才・高尾つばき様の"つばきワールド"にどっぷり浸って頂きたいと思います!!
お腹がイタイ。いえ、つばめちゃんからアレをいただいたわけではありません。
作者の紡ぎ出す一文一文に笑い続けているうちにそうなりましたの。
でも笑いながらも作者の物語の展開力や表現の豊かさには唸るばかり。
読み進めるにつれ、情景が目に浮かびます。「あの子」も見えるよう。雷雨の音が聞こえます。背筋が凍ります。食べてもいないのにアレの味がするような気がします。そしてもちろん想像するも恐ろしいあのニオイも💦
とにかく五感で楽しめる物語です。
あ、お持ちの方は第六感(シックスセンス)もお使いください💕
「嗅覚」が突出していることを書き添えます。
鼻をつまみながらお読みになるかどうかは皆さん次第(^_−)−☆
同作者さんの別作品『猟奇なガール』を読了後、『ひねもす漫研、オタクかな』と平行して拝読しました。
どれもとにかくインパクト抜群のシリーズ小説でした。
ジャンル的な位置付けが難しいタイプの作品なのですが、強いて言うと勘違い系コメディに属す小説でしょうか。
ただし、おそらく作中の登場人物の半数以上が、誰も彼もひとクセある濃い目のキャラばかり……それも特濃です、ハンパねぇ(笑)。
特にズバ抜けた濃さを誇る勘違いキャラが、『猟奇なガール』に続いてシリーズ全体のメインヒロイン(?)的な立ち位置に居る墓尾つばめ嬢なのですが、彼女の超ポジティヴ(と言っていいのか?)な「勘違い芸」の威力は強烈の一言!
そこにちょっぴり不思議で独特な設定がプラスされ、他に類を見ないテイストを醸し出していますねぇ。
また、演出的な部分にも言及すると、謂わば「つばめ視点」にあたるパートの一人称があってこその勘違い芸でもあり、ある意味で活字媒体の利点をフル活用した物語とも言えそう。
その技巧を楽しむためにも一読の価値アリ!な作品です。
『猟奇なガール』を読んだ人はすべからず読むべきである、待望の第二弾。
衝撃的だった、あの“恐ろしさと愛らしさを同時に内包した”墓尾つばめ嬢がこの続編でどう躍動するのか、とってもワクワクしながら読み進めると…
顕現する墓尾つばめ嬢。
――安定。いや、想像を遥かに超えてパワーアップした彼女がそこにはいました。仮にキャラクター部門があるならば独壇場でしょう。
そしてその他の登場人物もいい味だしています。漫研部の方々、そしてテロリストの二人。しかし、どいつもこいつも濃いキャラしてるけど、やっぱり彼女には敵わない。
魅力を上げたら切りがない、蒸せかえる程に濃厚なキャラクター――墓尾つばめ。
あなたも読めば、必ず虜になること間違いなしだっ!
物語を牽引できる強さ=魅力を秘めた(いや秘めてはいなくて全開で溢れr出ているのですが)人物がいると、
こうも読者を没入させるのかね、と言わんばかりの面白いご作品。
書き手さんにもぜひに読んで感じてもらいたい物語をより味わうには、同作者さんの「猟奇なガール」をおすすめ。
本作で彼女が登場すれば「待ってたぜ」と期待感が加速します。
この期待感が、すべてにおいての楽しさなのかもしれません。
つばめさんが暮らす、マンションと言うらしいコーポ=アパートに訪れた、とある二人組、コードネームネズミくんとウシくん。
彼らとの接触を想像するだけで、次の文字へと目が走ります。
新たな常識的目線になる同級生を加え、ますます彼女を色濃く見ることができるようになった本作。
もちろんタイトルにある「ドール」がお話の中心で、作品世界に埋もれない色濃さを持つ存在です。
彼女の普通は、我々に特別なパワーを感じさせます。
文面から醸しだされるそのエネルギーを存分に浸っていただきたい、そのような一冊です。
猟奇なガール・墓尾つばめお嬢様の最新作。
強烈な個性とバイタリティを誇る才色兼備な令嬢の日常を綴った、ちょっぴりサイケなダイアリーです。
今回は、曰くありげな呪いの人形を購入してしまった所から始まります。
どう見ても気色の悪い赤ん坊を模していて、その造形描写からして気持ち悪いんですが(笑)、卓越した筆運びによりシュールな笑いに変換しているのは、さすがの文章力。
人形が勝手に暴れ回るなどの心霊現象が当然のように登場し、期せずして隣室に引っ越して来た方々をも巻き込んでしまうという、ドタバタコメディとしても優秀です。
こういうお話を書ける人って、本当に稀有です。強烈な個性と、非日常のマッチング。勘違いギャグのさじ加減。
今回も大いに笑わせていただきました。3話もあるのでボリュームもばっちりです。
ただし、あまりに濃密すぎて食あたりになる危険もあるので、一気読みはオススメできません(笑)。