「記憶 昔」を含む小説

　地上に大異変が起こった後の世界の海辺の町で、昔の記憶をなくし、海に沈む町の遺物を拾って生活している青年マーマン。海の中である建物を見付けたマーマンの前に、ドクターと呼ばれる男が…

ある地方にある、 人口1,000人にも満たない小さな《結子(すくね)島》には古くから伝わる『海女伝説』があった。 そんな島に、代々《海女》を生業(なりわい)とする家に生まれなが…

＊21/8/12 現在加筆修正＆空白行挿入中。第一章完了。 四神が守護する大陸に≪月闇の扉≫が開く――。 時を同じくして、とある島国で王が亡くなった。第一子、王女ラナーニャは王…

現在進行形の物語 誰かの記憶か誰の記憶でもないか

山奥の閑散とした村を舞台にした双子の物語です。 時代はまだ闇が恐ろしいほどの昔。 離れ離れになってしまった双子の姉、真紅との記憶を見ていた暁。 村の者たちと接するうちに思い起こ…

　遥か昔、ある領主の家に一人の娘が産まれた。 　何不自由なく育ったその娘は、賢く、美しく成長していった。 たが悲劇は起こり、領土争いに敗れた娘達一族は滅ぼされた。 　主から…

弟が他界し、妹が他界した。共に５８歳という今の時代では若すぎる年齢であった。 その一月後に母も他界した。期せずして半年後に義父が他界した。 血を分けた肉親の死で肩の荷が降りた。次…

何気ない景色を見ていた。 記憶の中とは違う景色に変わっていた。 ぼくもあの人も、今も昔も……

昔からなぜか人に好かれやすい体質の少女美影 由乃 (みかげ ゆの)は、その体質を不便に思い長年嫌って生きてきた。そんなある日、彼女はその体質が原因で命を落としてしまう。 しかし、…

「薫の25歳の誕生日　薫を守れ！」 　薫の幼馴染みであり恋人の時雨の部屋には古びた紙に殴り書きで書いてあるメモがあった。 　その言葉の意味を薫も時雨も覚えていなかった。 そし…

男と女、善と悪、赤と青……。 それぞれが混じり合わさった時、 朝露に濡れた、美しい紫の花の芳香を嗅いだ。 　街が一望できる見晴らしのよい公園で、青木純一という青年は、意を決し…

孤独な主人公のモノローグ的短編小説です。 孤独な社会人がある日出会った犬と少女。主人公は昔の思い出にもう一度出会うため短い旅に出ます。しかしそこに求めていた思い出は存在しませんで…

長編小説「Parched love」の中の登場人物である柊司秋の思い出エピソード。 彼は本編である長編小説「Parched love」２章の終盤から入院中という設定です。 彼が…

主人公アリーヤはある日、落馬してしまった。だが、彼女を心配する者はいない。彼女は俗に言う『悪役令嬢』だから……。そんな彼女は落馬してから二日後に目を覚ました。 彼女は思い出した。…

グランディア大陸全土に昔はあった神々に与えられし魔法。 人間達はその魔法の力に魅了され、それを更に欲し神々の世界に戦争を仕掛けた。 それを嘆いた神々は人々から魔法の力を奪いさ…

　あらすじ（結末まであります） ＯＬの宮下愛里は、鏡に映った自分の姿を見ることに恐怖を感じていた。小学生高学年の頃にはすでにこの恐怖症にかかっていたが、原因はどうしても思い出せな…

私が見つけたのは、色彩豊かな花があしらわれた美しい店構えの喫茶店だった。そこで出迎えてくれた女店員に、私はふと昔見た夢を思い出す。それは遠い昔に見た記憶。前世の欠片のような、来世…

夕暮れ時の空を見上げる時、いつも脳裏に浮かぶ景色。髪の長い女の子と、金色のペンダントと、夕焼けに染まる景色。 前後は思い出せず、それが何なのか、いつの何処なのか、目の前に立つ女…

この世界に住む人はみんな言葉を発する。 その言葉には昔から「言霊」が存在すると信じられていた。 しかしその記憶はいつしか人々の中から消えてゆく…。 そんな世界である少女は「言霊…

幼い日々、一緒に遊んでいた友達がいた。その子の名前はおろかどんな容姿していたのかも覚えていなかった。記憶のなか唯一覚えていることは『天使のように大きい翼を生やし、そして塵となって…