ディスティニックオブザルーン

リナ

第1話 ルーン適正

グランディア大陸の遥か西にオリアンが納める土地があった。


そこから物語は始まる。


1、ルーンの適正


木々の中にある村、ルーリット、そこは村長と数人の村人だけで構成された村だった。


15歳になると、旅立ちを認められる。


アンジュはルーン使いになりたいとずっと思っていた。


それは何故か?


ルーン使いとは今が1番旬の職業だから、ルーンの力を借りて魔法を唱えるいわゆる、第五世代と呼ばれる職業だ。


詠唱師やルーンを使い、攻撃する魔剣士などギルドで第五世代と呼ばれる新たな職業は今や知らぬ人はいないくらい有名で、なれれば、それだけで、村の誇りになる事が出来る。


なのでどうしてもアンジュは第五世代の職業に着きたかった。


な・の・に……。


あれ程なりたいと思っていたルーン使いにアンジュはなれなかったのだ。


「どういう事よ、私が第五世代ではなく第一世代って?」


そう叫び、ドンとカウンターを叩けば受付の人はため息をつく。


「だから、あとは、君の専用アドバイザーに聞いて、第一だから、エレナさんね、今、呼ぶから」


ここは、冒険家ギルド、クライシス。


王都にある登録ギルドなのだ。


そして水晶に手をかざした私を待っていたのは


第五世代などではなく第一世代適合者と言う最悪の結果であまりのことに納得できずにいると


「酷い、もう一度させて!」


そう言いながらカウンターの適正登録員につめよろうとすれば


「あなたが噂の、ルーンになりたかった子ね? 村長さんから話は聞いているわ、確かに第一世代では村にも、おめおめと、帰れないわよね?」


その言葉にカチンときて


「誰よ、アンタ!」


そう声の方に振り返れば


「ようこそ、ビギナーさん、第一世代アドバイザーのエレナです」


そう言いながら片手を差し出されてアンジュが首を振ると


「そう、ご喧騒しないで、第一世代でも扱えれるルーンはあるわ、適合者とは比べ物にならないくらい少ないけどね?」


そう言いながら歩き出すと


「冒険家登録をしましょうか? 職業はもう決めて?……ないわよね」


そう言いながらため息をつくとアンジュに振り返り


「分かったわ、第五世代に負けないルーン使いになればいいのよ、一緒に頑張りましょう」


そう言いながら微笑みを向けられてアンジュは小さく


「はい」


と返事をした。


職業紹介所につくとエレナが何かを受付で話すと女性が別のリストを持ってきた。


「何、これ……」


そう言いながら慌ててエレナを見つめると


「ご名刹、これは第五世代の職業表よ、今の貴方とは到底無縁だわ、ただね、抜け道は、あるのよ、ちゃんと


これ、ルーン使いと、詠唱師は第一世代でもなれるのよ」


そう言いながら微笑むと


「ただしほかはダメね、貴方がどうしてもというのだから、裏口を使って上げたのよ、さっ、どちらか好きな方を選んで」


そう言いながら微笑むとアンジュは悩んだ。


詠唱師はルーンを使って魔法を唱える人だっけ?


確かルーン使いは使い魔をルーンに閉じ込めて一緒に戦う後衛職なはずと悩むと


「ルーン使いで」


そう言いながら頷くとエレナが頷き受付からアイテムを貰って帰ってきた。


「装備は召喚ルーンとサブ武器は短剣ね、では、これが初期武器とビギナーズルーンねそれとこれが冒険家認可表これないと他国に入れないから気をつけて、それとこちらが職業カード、今のランクとレベルが書かれているの」


そう言いながら微笑むと渡されたアイテムをカバンにしまった。


「では、良い旅を」


そう言われて送り出されたのでアンジュは


意気揚々と歩き出すと旅立って行った。

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