「←なんてしない」を含む小説

勇気を出した告白が成功し、わたしと先輩は付き合うことになった。わたしは浮かれていた。 でも―― ｢先輩好きです｣ ｢うん｣ 先輩は平然とわたしの言葉を受け止める。わたしの『好き』…

　世界でも類を見ないほど、階級制度が根強く残っているルキメテス王国の平民に生まれた俺は、貴族の命令で大量徴兵の対象となり、捨て駒として戦場で散る羽目になる。 　親兄弟もいなくて、…

俺は若くして戦場の英雄と呼ばれた魔術師だったのだが、大怪我を負って現役を退いた。 それ以降は軍の学校で教官をしており、平凡な毎日を送っている。 しかしある日、森の中でベルナデッタ…

世界中に蔓延した病によって荒廃した世界で生きる、2人の少女。2人の懸命に生きる姿を描いた感動小説です。 この小説にはある仕掛けがあります。この小説を読む際にはその仕掛けに注意し…

俺は平凡な男子大学生、一ノ瀬辰巳。ある日、大学の同級生で自称名探偵の遠藤寺に最近の悩み（1万円という破格の値段で借りたアパートの部屋で幽霊の仕業と思わしき現象が発生している）を相…

俺、藤富宣治がこの会社に就職したのは今から八年前。 大学四年の一二月になっても内定が一件もなく、このまま就職浪人かもう一年間学生を繰り返すかの瀬戸際に立っていたんだ。どっちに転ん…

人形のような悪魔アマエチャンに黒いニンゲンを一人殺す度に、異世界の特別なチカラが貰えると聞いたおっさんは なんのためらいなく、やると答えた。悪魔と共に向かったホームセンターでネイ…

何年も片思いしてきた幼馴染が、昨日可愛い女の子に告白されて、七夕の今日、多分、初デート中。 落ち込みながら空を見上げて、彦星と織姫をちょっと想像。 ……いいなあ、一年に一日でも…

――人は、死んだらどこに行くのだろうか。 　夜勤明けの後、突如自宅で倒れ幽霊となってしまった「私」。 　黒装束に身を包んだ謎の人物に連れ出され、すべてが白に包まれた空間「…

電車で吊革に摑まって「ナムカミナムカミツツガナキヤ」と唱えると、吊革の魔人が現れる。魔人に願いごとをすると叶えてくれる。魔法のランプの吊革版の都市伝説がＳＮＳで拡散し広まっていた。

別サイトで投稿をしていた『転生者！』の書き直しとなっています。

幼馴染である姫内ひよりの余命が僅か。内気だった彼女が人気になっていく様子を間近でみて劣等感を感じ勝手に距離を置いていた星崎想介がそのことを知ったのは、彼女がアイドル活動の休止を発…

※この作品は以前投稿していた物を修正、変更したものです。以前よりも読みやすく、パワーアップしている筈なので、是非お読み頂ければ幸いです。 　パティシエ歴4年の長谷川類(24)は…

山西太希には1ほど前から週に1回の大きなイベントがある。それは高校生の時から太希がよく世話をしていた、神川水樹の汚部屋を片付けることだ。 毎週日曜日の2人だけの大きなイベント。…

スパイ暗躍する冷戦下で声の出ない復讐少女がつよつよクソお姉さんを殺そうとがんばる最悪おねロリ百合小説です。 時は1980年代前半。戦後ドイツの片割れ、ヨーロッパにおける共産陣営…

二年前に親父他界、同じく二年前に娘留学、今年正月に母他界、そして夏に妻も天国へ、秋には勤めていた会社倒産 ひとりになった俺　北島優留(すぐる)31歳　慣れ親しんだこの家を売って少…

幼い頃に両親が事故で亡くなって、俺は自殺しようとしていた。 そんな絶望していた俺を、幼馴染の姉妹である綾香と静香が助けてくれた。 二人のおかげで俺は立ち直れたのだ。 しかし、俺の…

基本的には、前作「燃えよシルバージャックナイフ！」の続編となります。何卒よろしくお願いいたします。前作が中途半端な形で終わってしまい、その点、申し訳ございません。何とか完結したい…

ド貧乏である男爵令嬢のエルナは、社交界で浮かないよう空前の「ファンクラブ」ブームに乗っかり、王国筆頭魔術師であるスレンのファンのフリをしてやり過ごしていた。 「俺達、両思いだっ…

集団に馴染めない僕と、人の中心にいて笑う彼。 絶対混じわる事がない筈の二人が、友達になるまでの物語。 「短編集」に公開しているものに加筆修正したものです。