「渡したい」を含む小説

無色透明の世界を創った神さまは、ある日絵の具を持った「色の子どもたち」に絵ふでとえんぴつを渡してこう云いました。 「せかいを描き、あなたの色をつけてあげなさい」と。 KAC…

　生家がなくなり、九年が経った。はやいなと、凪裟《ナギサ》は思う。 　二十歳になった。本来なら、もう結婚をして子どももいただろうかと、あったであろう未来を想像する。 　だけど、…

和菓子を食べるのも作るのも好きな高１のナギが、和菓子店から出ると景色が一変。 なぜか魔方陣の上に居た。 ナギを召喚した幼女で女帝のエリュシカは勇者の来訪に喜んだが、ひと度彼に剣と…

私には酷い酷い両親が居た。暴力、酒、タバコ、ギャンブル。ただ、おばあちゃんだけはとても優しかった。そんなおばあちゃんが渡してくれた少女漫画こそが「ラブドリーム」まるで自分にとって…

　ホワイトデーの余熱が残る三月十五日、朱雀はずっと片思いをしていた鶇美に告白をするつもりだ。彼女が朱雀に渡したのは義理チョコ。その一方で、別の彼に渡したのは本命チョコだった。 　…

高校の卒業式。想いを託す第二ボタン。でも、ラブコメ。コメディだから…。 お互いの想いが通じ付き合っている亘一と姫というあだ名の蔵瀬亜理子。クラスの男子達は2人の交際を認めてない…

不死の呪い又は祝福を受けた魔法使いと、その弟子の温かく、少し泣けるファンタジーストーリー。 数々の話で、大抵主人公は弟子ですが、今回私は、師匠に主人公の座を渡し、一人称視点で本…

居酒屋での会話は仄かに暖かかった。 きっと、彼女との約束は守れるだろう。

俺が浮気したことになってんだが、 おまえ(美少女幼馴染)の第六感は狂ってんじゃないかとキレた→彼女のヤンデレ具合がおかしい件 「俺、浮気なんかしてないけど...」 「は？嘘つ…

「魔法少女になってみたくはないピコか？」 忍憑飴はあまりの出来事に呆然としていた。怪しい勧誘の中でも選りすぐりの怪しさを放つ彼女の言葉を聞いて、脳味噌が硬直してしまっていた。 …

執筆者と剣士は常に争ってきた。 近代、まさにその戦いは熾烈を極めている。 真の二刀流にさせないために。

「縁あって、死を看取った人がいましてね」 そう言って男が女に渡したものは……。 KAC2022参加作品。 第1回お題【二刀流】 ©月音

今日はバレンタインデー。 日頃から私、秋津島希のことを大好きと言ってくれる２つ下の後輩、葦原幻くん。 私は今日、そんな彼にチョコをあげようと思ってる。 普通のじゃないよ。 私…

２月１４日、バレンタインデーの当日。『僕』は人狼族の鵜沼仁美に、中庭に連れ出されてさらし者にされている。彼女が、無言で渡してきたのはチョコレート!? 夢月七海さんの自主企画、「…

幼馴染みの優衣奈は、毎年バレンタインデーに義理チョコをくれる。 今年もてっきり貰えるものだと思ってたら、なかなか渡してくれない。 もしかして、毎年チョコを貰えるのが当たり前…

私の名前は香椎あやめ。好きな人がいます。都築大智くんとお近づきになりたくて、旧校舎裏に人生初めての呼び出しをしました。 今日はバレンタインチョコを渡して、私の気持ちを伝えるつも…

彼は、ずっと彼女と同じ部活に入りたいと願っている。 入部届を用意し、幾度となく部長である彼女の元へ。 結果は、いつでも失敗。 入部届を受けとってはもらえず、けれど「また次を待っ…

「起きないとラノベ燃やすよ？」 　強引なやり方で祐介の目を覚まさせる幼なじみ・明理（おっぱい）。 「一生忘れません！　お兄ちゃんの思いの分まで生きます！」 　お兄ちゃん（祐介）の…

　オヤジギャんグは男の戦いですが、高貴は紳士達の遊びなんです　　──逢坂明── 　ダジャレの神様から「ダジャレが具現化する能力」を貰ったサラリーマン小林光太郎。 　だが、既に…