チョコ渡したいんですけど

みっちーみちみち

第1話 突然のLINE

「今日これからチョコ渡したいんですけど・・・」


2月14日バレンタインデー当日の夜にそのLINEはきた






1週間前


俺は新宿で卓也と餃子を食べていた




卓也と会うのは1年ぶり


学生時代からの友人だが、サンローランのクラッチバッグをドヤ顔で持ち歩くようなシティボーイではなかった




(卓也もすっかり東京の人間になったな〜)   






話は弾み、あっという間に時間が過ぎていった






(もうこんな時間か)


「終電だからそろそろ帰ろかな」


すると卓也はニヤリとした顔でこう言い返してきた






「今から女の子二人呼べるけど、飲むっしょ?」








(珍しいな)


そう思った。


卓也が学生時代にモテていた印象はない。




ていうか・・




「飲むっしょ?」はさすがにイキり過ぎててこっちが恥ずかしくなった


まあでもどんな子が来るか楽しみだし、呼んでもらうとしよう










「どっも〜〜〜!!カナコです❤︎こっちはミユ!よろしく〜〜^^ ってか卓也めっちゃ顔赤いし〜〜まじで草〜〜www」

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