「文学 家族」を含む小説

　それは肩こりや首の痛みから始まった。 「エクソシスト」というホラー映画がある。そこでは、悪魔に取りつかれた少女が、悪魔祓いによって、救われる。一応、実在の話をもとに、作られてい…

二卵性双生児の明日香と明日菜。中学3年生の明日香は地方都市で生きる閉塞感、家族の不和、といった現実から逃れるように”神さま”を崇めるように追いかける。明日香はクラスメイトの”ソロ…

死なないことは、生きていることですか？ 祖母の死をきっかけに「死んでみる」ことにしたぼく。死ぬ前に一週間分の手紙を残すことに決めて書き始める。すべての手紙を書き終えたぼくと、そ…

娼婦の子として生まれたティッサ。 父親の顔は知らない。母親は今日死んだ。 盗みのために右手を失くした。 ティッサに新しい右手を与えたのは、母を訪ねてきた指物師のキィス。 キィスに…

飛ぶ手にまつわる家族と国の大河小説を書こうとしましたが、構想が膨らむばかりで文章は縮こまり、未完成に終わりました。

"バランス。もう一匹犬を殺して、それで何の均衡がとれるのだろうか。" 飼い犬を殺された友達の話を聞いていたはずが、いつの間にか復讐をする成り行きになっていた。ゆるやかに不可避な…

短編です。一話完結。 悲しい親子のお話。

昭和20年の春。新緑溢れた横浜市郊外の町に、一人の陸軍飛行兵　海村雄吉少尉の姿があった。21歳のこの若者は特別攻撃隊への編入の命を受けて、それまで所属していた群馬県の館林飛行場か…

提出日、2018年９月２５日。枚数、400字詰換算37枚。研究科、最初で最後の提出作品。小説クラス。あとがきには、自分の言葉と、担当講師(個人名は伏せる)からの個別評。よろしくお…

同棲4年目の美希と健人。 二人は、もうずっと心がすれ違っていた。 心が寂しさで一杯の美希は、偶然、同級生の理沙に出会い……前に進む勇気を得る。

その昔、チョコレートを食べることを禁じられ、口にしたことがわかると『憎悪』という罰を母親に課せられていた主人公・梨穂子。 時が経ち、大学進学を機に親元を離れ暮らしていた彼女だった…

互いに性格が真反対のこの姉妹は、ことあるごとにケンカをする。 しかしある日、いつものようにくだらない言い合いで終わるはずだったのに、姉が今までにない反応を見せ…… 年頃の姉妹間の…

　大富豪長田家の家政婦の採用試験で合格した遠野静子は一人娘の長田恭子の専属の家庭教師も兼任することとなった。 　恭子は幼い頃、両親の離婚で母と離れ離れとなり、その後、父も他…

チカは男子中学生。父は教師で母はトラックの運転手。弟のトモキは毎日なんだかんだとうるさいがかわいいやつだ。帰りの遅い親の代わりに毎日飯を作っている。 ある日中学の家庭科の授業で課…

海の上には、絶望した人々が大勢住んだ、砂糖細工の船が浮かんでいる――。 いじめに遭い、人生に絶望した少年は首を吊る。誰も助けてくれない。誰も寄り添ってくれない。人生に対する勇気…

小さい時から野球一筋で念願のメジャーリーガーになった主人公。全ては順風満帆のはずだったのにある日突然、家族が余命宣告をうけます。途方にくれる主人公の前に 現れた謎の男。主人公は家…

【あらすじ】 ある秋の日、見知らぬ少女が森林気象研究者の太田貴文の元を訪ねてくる。それは、10年ほど前、東北の山の麓の古びた公民館で一夜の愛を交わした森野木乃香の遺児・遥だった。…

　やっぱり、ハナは温かいわね。あの人とは違う。 　え？　だれ？ 　ううん、気にしないで。 リカは笑って首を何度か横に振り、答えなかった。妙に大人びた言い方。それは家族の誰かなどで…