私の神さまについて、そして私たちの神さまについて、読みながら考えてしまいました。何かを考えてしまう小説は、良い小説だと勝手に思っています。明日菜の話も、もう少し踏み込んで読んでみたかったなぁと感じました。主人公が神さまを頼りに現実を歩むなら、この子は神さまに抗い続けることを選んだ強い子なのかもしれない、と考えたからです。本当には弱くても構わないんですが、少し明日菜の思考回路に共感する部分があったので、読んでみたかったというただのわがままです。非常にスラスラと読めて面白かったです。