「共」を含む小説

私には、人の色が見える。 その人が、今、どんな状態なのか、どんな感情を抱えているのかが、ぼんやりとわかる。 だからといって、何になるわけでもない。 それだけのことだと思っている。

脳髄を溶かす世界の中心

女は人の姿に色彩を感じる能力を持っており、それを活かして占いをするが、その代償として身体は疲れ果てていた。 KAC2024第7回『色』参加作品

〈僕〉、水野ヒカルは生まれつき特殊な共感覚をもっていた。危険を知らせる人や物は赤色に、幸せや安心をくれる人や物は薄青色に光って見えるのである。 その体質を気味悪がられて人付きあい…

※ファンタジーではありません。 共感覚のお話です。

共感覚というのはやっかいだ。世間一般の人々とは物事が違って見える。ひとくちに共感覚と言っても、味覚、聴覚、視覚と影響はさまざまなのだが、私は視覚に影響が表れるタイプだ。

西暦2035年、『第三次世界大戦』の被害から復興を果たしたばかりの日本国は未知の異世界へ転移してしまう。 外国人やロボットを産業や国防の再建要素として依存していた日本は、『剣と魔…

テーマは『依存』。 煙と、追悼と、共依存のおはなし。

現代日本にて、順風満帆で、おおよそ勝ち組とも言える人生を送ってきた。だがその人生は親が引いたレールの上を盲目に走るだけだった。 そして、唐突な死と転生を経て、貴族の嫡子として二…

誰かのお役に立つことで、確実に幸福感をえられるのは普遍的な事実。ですが、そこには大きな落とし穴もあるのです。

ここは地獄。通り一遍の苦痛を与えるのもいいが、現世の流行りに合わせて地獄もいろいろ変わっていかねばならない。これは地獄に代々続く名家の女が、今時な地獄を目指して奮闘するお話。

転移したらクラスメイトに邪魔だからって理由で嵌められて追放された男、『無道 理一 』(むどう りいち)。 追放された先は……神も魔も人も機械も入り乱れし魔境だった？！ ……終…

彼女居ない歴＝年齢な性欲の強すぎる少年、童貞の中の童貞、後冬《ごとう》至《いたる》はクリスマスイブの夜に、神々までもが浮かれていたせいでこの世を去る。詫びとして異世界転生する事に…

　柚城夏鈴(ゆうき かりん)には、大切な人がいた。彼女への気持ちがずっと心に引っ掛かり続けて苦しいのに、剥がそうとするのも痛くて。 　だから、わたしたちは──。

一章完結しました(*´･ω･｀)b 流れる様な土下座である。自分でも惚れ惚れしちゃうよね。うん、ほんと、ごめんなさい。意識がなかったとはいえ、私をかばって追い出された上に酔っ…

鳥と呼ばれる少女傭兵たちは、星を喰らう寄星獣・ディズを狩って生計を立てている。恋愛・復讐・依存・闘争。それぞれの生きる理由を守るためならば、彼女たちは銃を握る。星敵・戦友・国家・…

　【KAC20244】『ささくれ』参加作。 　俺は。帰宅ラッシュの電車に飛び込んで死んだ―はずだった。 　だが。賽の河原めいた空間に送られ。 　千々に枝分かれした木のささくれ立…

青井さんは、大学の同じゼミの赤坂さんが苦手だった。心がざわつくのだ。ひょんなことから二人は友達になる。大学を卒業して、赤坂さんが結婚したと連絡をしてきたので、久しぶりに会うことに…

これに気付けない者は99%だから安心だ！！