「そうです」を含む小説

男爵令嬢・フルールは、魔法の天才で公爵子息のヴィクターに子どもの頃求婚されて以来、ずっと迫られ困っていた。そこで、されて戸惑った事をやり返してみるが……むしろ喜ばせてしまい——!?

1人の男がこの世を去ろうとしていた。すべきことはした。思い残すことはない。そう思ってた。 全てが壊されるとも知らずに

大学入学以来キャラクターイラストを描いてきた江田だったが、ある日AI生成のイラストを見て絶望する。絵を描く意味を見失った彼が着目したのは、高校の頃暇つぶしに書いていた小説だった。…

１００年続いた人族と魔族との戦争は、魔族側の勝利で終止符が打たれた。圧倒的な力を持つ魔王の前には、人族の最後の切り札である勇者マルクも敵わなかった。 その勇者も魔王の手によって捕…

幼馴染のカウンセルに告白もどきをしたら、それを無いことにされ、王太子妃の婚約者にされそうになったから、傷心の余り悪役令嬢のフラグをぶった斬ってしまいました。

冗談抜きでただの日記です。 面白いことなんて何もありません。 自分で後から見返すと何となく面白そうなので、その為だけに書きます。

私は永峰香澄。 私は重い病を抱えていて余命わずか。 恋人の匠くんに病で弱っていくのを見せたくない。そう思った私は、匠くんの前から姿を消した。そして一週間後に私は死んだ。 ....…

まともに音楽教育も受けたことがない私が、バイオリンを買いました。入門用と言うけれど、それは血の涙が出そうなほど（自分にとっては）高価なものでした。買ってからもうすぐ2度めの夏が来…

　魔物たちが集まって誕生した『魔の帝国』。 　バルドラ・ド・エレヴォシータは『魔の帝国』を治める皇帝だ。 　残虐、無慈悲、傲慢……。 　彼の非道っぷりを表す言葉は片手では到…

――　フシギちゃん　―― どんなことにでも疑問を持ってしまう少女・葛崎美咲穂（かつらざき　みさほ）は、幼稚園でそう呼ばれていた。 ある満月の夜、父・征志郎（せいしろう）は、そ…

笹川与一の唇は呪われている。 奪ったファーストキスは数知れず。その大半が事故キスによるものだったが、最終的には被害者の会が設立され彼の中学校生活は灰色に終わった。 高校生活でやり…

「えっと実は、忘れてたんだけど…新しく護衛を雇ったからっ！！」 　早朝、聖女がそう言った言葉に僕は唖然とする間もなく背中に六門の砲台型の鉄翼を持つ燃えるような髪色の口数少ない天…

かつて勇者ルネは魔王を道ずれにして、世界に平和をもたらした。 それは一度唱えれば二度と解けぬ封印魔法であり、ルネの人生もそこで終わっていた筈であった……が、彼は訳の分からないまま…

正義感の強い期待の新人警察官である辻林衛の悪友、カズが死んだ。 巨大詐欺グループの美人局の女に騙され、多額の金を騙し取られて自殺した。 そしてカズは、衛の前に幽霊の姿で現れて言っ…

半夏生の頃に降る雨は毒という俗信があるそうです

嫌われもののS級冒険者ロアは、引退と共に自由を手に入れた。 S級冒険者しかたどり着けない危険地帯で、念願のスローライフをしてやる！ もう、誰にも干渉されず、一人で好きに生きるんだ…

子供のころから集団行動が苦手で、でもなんとか生きてきたのにどうしても同じ集団に三年以上いることができません。でもさ、しょうがないのよね。生きねば。 そんな日々をつらつらと。特に繋…

　中学校の卒業式の日、電車に跳ねられそうな同級生を助けて死んでしまった｜「不可三 正一」《ふかみ しょういち》は死を悟った瞬間、朧気な光に包まれ薄れゆく意識の中何者かの声を聞いた…

ある日突然、アルディノウス王国の聖女であったリリアーネ・シルビスティア男爵令嬢のもとに、たくさんの贈り物が届いた。それと一緒に社交界への招待状まであり、送り主を確認しようと迎えに…

　美紗と心端にヒビを入れたその日、鋭く刺すような夕陽が二人を照らしていた。 　でも、会いたい。また、会いたい。 　いつも私を突き動かしてくれたあの娘と。こんなに離れてしまってもあ…