冗談抜き日記

阿久津幻斎

朝起きたら十一時だった。そしてなぜか首、背中、腰がバキバキだった。昨日なんかしたっけなと、思い出してみる。……してたな。久しぶりに美容室に行ったんでした。オーダーした髪型にはあんまり近づきませんでした。とほほ。ていうか、美容室の椅子ってなんかちょっと座り心地悪いよね。気のせいかな。

朝ごはん兼昼ごはんは、焼きジャケ、おにぎり、ウインナー。魚に骨がなければどれ程いいでしょうか。でもたしか、そんな魚が今開発されてた気がする。日本のどこかで。いや、気のせいかも。

一通りやることを済ませてから映画を見た。長ぐつをはいたネコと9つの命、という映画。普段は殺伐とした映画ばかり見てるので終始可愛らしい映像を見て癒された。ふわふわネコちゃん可愛い。そしてもちろんハッピーエンド。良いですね。良い。けどなんだろう。バットエンドを求めてしまう自分がいる。刺激をくれ。極上の刺激を。

映画を見ると毎回肩がこるので散歩へ。半袖のTシャツの上に長袖の上着を羽織って行ったけど、まあ、暑い。日差しが痛い。なぜ。なぜだ。今はもう十月だぞ。話が違うじゃないか。秋め。裏切りやがったな。……いいだろう。この戦い、受けて立とう。とか思いながら川沿いをずっと真っ直ぐ歩いた。一キロちょっと歩いたところに教会があるので、その前のベンチで一休み、と思っていたら……。ベンチに謎の黒くて小さい虫さんが三匹。うん。無理でした。ごめんなさい、虫さん。あなた方と上手くやっていくことは私にはできそうにないです。ということで休憩せずに回れ右して、来た道を戻ることに。万年運動不足な上に暑いせいでかなりしんどい。足が、足が棒になってしまうよパトラッシュ。……おや？あれは？さっきは見つけられなかった別のベンチ！ああ、愛しいベンチよ、私を癒しておくれ。ということで、ここでようやく一息つけました。散歩する時は大体、本を一冊持ってくるんですが、今日に限っては本を読む元気はもうなかったので鞄の中でお留守番。

しばらく休んでいると、目の前を自転車に乗った女子高校生が通過。その背中のリュックには、私が世界一愛しているキャラクター、そう、カービィちゃんのマスコットが三つ付いていた。カービィちゃん！と叫びたい気持ちをぐっと堪え、そのまま見送った。しかし、だ。私は絶対に好きなキャラクターのマスコットを鞄につけることは出来ない。だって、もしも落としたらどうする？その時点で私の人生が終わると言っても過言ではない。もうその日から生きていけない。というか、こんなこと考えたくもない。誰だ！こんな不謹慎な話を始めたのは！起訴するぞ！

足が回復するまで休んでから再び家を目指して歩き出す。途中、めちゃくちゃ成長した地植えのウチワサボテンにぶつかりそうになったが、何とか避けて無事に帰宅。ああ、喉が渇いた。そういえば冷蔵庫にモンスターを入れてあった。暑い時のエナジードリンク最高！

いいですか、喉が渇いた時にまず飲むべきは水ですよ、皆さん。エナジードリンクじゃないですからね。という自戒。ついでに腹も減ったのでポテチをむしゃり。背徳感最高！

あとは風呂入って飯食って寝るという、とんでもなく普通の一日でした。