組織の一員にはなれませんでした

紫藤しと

第1話 不眠症

 子どもの頃から眠るのが苦手です。

 周りは疲れたら眠れる、運動しろなんて言ってきましたがそういう問題じゃないです。

 ただ、物凄く疲れた時は気絶します。長い間これを「疲れたから眠ってしまった」と思ってたんですが、どうも体力が切れて気絶してたみたいです。どう考えても不健康な寝方ですよね。

 昔、なんのインタビューだったか忘れましたが、海外のインタビューで「妻は毎日横になっても一時間以上眠れないんだ。気の毒すぎる。」と涙ながらに語っているのを見て衝撃を受けました。それ、私にとっては毎日ですが? 子どもの頃からずっとですが?? と。 

 でもこの一年ぐらい割とよく眠れるようになったんですよ。ここまで読んでくれたあなたに特別にやり方をお教えします。

 それは、小説を書くことです。

 考えてみれば私の頭の中って常に言葉が溢れているんですよ。子供のころから小説家になりたかったこともあって、常時文章を考えてるんです。小説じゃなくても「今、情熱大陸のインタビューを受けたらこう答える」とかをずっと考えてます。これは有名なドラマの中でもやってて、あ、みんなやってるんだと思いました笑。なかなかそんな事って口に出しませんからね。

 話が逸れましたが、私の頭の中は常に小説文を考えてます。実際にパソコンに打ち込むことを考えて一字一句、何度も吟味して文章を練ってます。でも寝たらほぼ忘れます。これを子供のころからずっと繰り返しています。

 去年の十月に仕事を辞めて、新しくお話を考え、ある日それを久々に実際にパソコンに打ち込んでみたんですよ。一万字ぐらいありました。その日はスコーンと眠れました。当たり前ですよね。ずっと一万字を頭の中で忘れないようにこねくり回してたんです。気絶する直前まで考えてたんです。そりゃ眠れませんって。

 その日以降、私はほぼ毎日小説を書いてきました。眠りにつくまでのスピードは30分以内になりました。仕事を辞めてストレスなく猫と暮らす生活は、本当に最高でした。でもそんな生活長く続くわけないですよね。お金は尽きます。

 いま私の左手親指の皮膚は、爪で毟っているせいでもう少しで血が出そうです。これも子どもの頃からイライラするとやってしまう悪い癖です。新しい仕事にも応募してますが良い返事は返ってきません。なろうで投稿している小説もあまりよい反応はありません。

 これからどうなるのかはわかりませんが、とりあえず私は文章を書き続けます。

だってそうしないと眠れないから。たぶん、書くことは私の人生に必要だから。

 今後こちらは不定期でぽちぽち更新していくつもりです。よろしければ、お付き合いを。

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