「陽炎」を含む小説

日常と非日常の境界は曖昧で、わたしは気付かぬうちに非日常に足を踏み入れていた。いつか彼女と対立する日がこようとも、わたしを満たしてくれる何かを探したい。 二人の少女の運命が交…

追えば逃げ行く陽炎のような恋

【短歌】二十首連作部門応募作品です。連作形式だと、一首ごとのイメージによって全体がデザインできるのが面白いと思いました。

　鬱屈の6月。ラブホテルで一夜を共にする異形の男女。彼らの前に、突如として陽炎のような姿の怪物が現れる。男が揺らめきに触れようとすると、怪物は、未知の方法で彼を惨殺した。鮮血が吹…

第2回カクヨム短歌・俳句コンテストの 短歌一首部門応募作品です。 何か思いついたら更新するかもしれません。 それぞれの短歌に解説がついてます。 ──あの夏を、思い出せたら。…

　新島陽炎（にいじまふれあ）少年の人生は途中まで散々なものだった。 　両親からは虐待され、学校でのいじめを受け、フレア少年には居場所など存在していなかった。 　あくる日、彼は両親…

2021〜2022年に執筆した私小説、[供養]と称して途中で終わらせてしまったものや更新が期待できない物を投稿する作品群の一つ。今回は更新が期待できない物、随分前から放置している…

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト 【俳句の部】一句部門 おいしい水 / 初投稿です

高校2年生の鹿島 凛（かしま りん）は、毎年八月に特別な日を迎える。 中学2年生の夏に交通事故で命を落とした親友、月乃 陽菜（つきの ひな）の命日だ。 凛は毎年、この日になると陽…

ツバキはとある辺境惑星のバーで働いていた。そこへある日、不思議な客が訪れる。 彼は何と彼女の元カレの『クローン』だった。

細田陽炎（ほそだかげろう）。 生まれつきの病で虚弱だった彼は、18という若さで命を落としてしまう。 病死の間際、彼の望んだ事はただ一つ―― 『もし生まれ変われたなら、こんどは…

　※ ※ ※コンテスト用あらすじです（ネタバレ）※ ※ ※ 　皇帝の突然の崩御によって、国宝である護（まも）り刀『青剣（あおのつるぎ）』の力が失われてしまった、皇雅国（こうがの…

日向朱美は不思議な夢を見た。見たことのない風景、知らない人物。 翌日、学校の帰り道。朱美は黒い陽炎に包まれた親友の倉橋伊緑を見つける。 そして伊緑を殺そうとする男、ソウ。 朱美は…

句会に参加したり、俳句に関する本を読んだりして学んだ内容を踏まえ、自作の句に対してセルフダメ出しをしております。 そんなの一人でやれよという向きもございましょうが、自戒として目に…

【あらすじ】 　時は室町時代中期――京の都が応仁の戦火に包まれていた頃のこと。房総半島にある安房国の隣国「色沢国」に、一人の男が足を踏み入れた。彼の名は鴇羽蘇芳(ときは　すおう)…

イメージを現実にする力――錬成によって発展を遂げてきた世界エイリア。 主人公リズも錬成士に憧れを抱く少年のひとり。しかし、錬成士として認められるべく中央神都シンシアへ赴く胸中に…

人を信用する事を忘れた主人公が白線上でしか歩けない地縛霊の少女と出会い変化していく物語。 夏の日を思い出させるような短編小説です。

煤けた光属性の男と、光を纏った闇属性の男。 どうしたって終末を迎える、ふたりの話。 俺・紹廸と友人・サクラの男ふたりが、いろいろなシチュエーションでこの世界の終わりを迎える、パ…

老人ホーム暮らしの佐伯節子は、健康だけが取り柄の９７歳。ある日、仲のいいヘルパーに誘われて悪魔教会に入会することに。その数日後、節子の夢に悪魔ルシファーが現れ、節子があと３０年生…