現実と仮想世界、そして守るべきものを描いた、切ない青春SFアクションです。
次々と明かされる衝撃の真実に圧倒されながらも、朱美は決して目を背けることなく、青樹と共に立ち向かっていく勇気ある姿が印象的でした。失われた仲間への想い、残された世界を守ろうとする青樹の孤高な決意も胸を打ちました。
独特の世界観と繰り返される戦いのループ設定、「青」と「朱」の対比的な描写など、ミステリアスな雰囲気がよく表現されていると感じました。
テンポの良い展開で、最後まで飽きることなく読み進められました。現実と虚構の世界観、そこで描かれる青春群像劇に引き込まれる作品だと思います。