女子高生の日向朱美ちゃんは、奇妙な夢を見ます。
それがすべての始まりでした。
学校帰り、親しい友を救おうとして、ビルの屋上へ走る朱美ちゃん。
そこで出会ったのはソウと名乗る青年。
その場の成り行きで、朱美ちゃんはソウという青年と行動を共にすることになります。
そして、自分の住むこの世界の真実を徐々に知っていくのです。
ごく普通の日常から、予想もしなかった意外な真相へ。
お話が進むごとに「ええっ!」と驚きの声をあげてしまいました。
奇抜な発想が、高い文章力で納得のエンディングへ持ちこまれるさまは、本当にお見事です。
余韻の残るラストシーンも素晴らしいです。
とても良いSFを書いてくださった作者さまに、拍手したいです。