「葉書」を含む小説

文明が崩壊した荒野に残るラジオステーション。 人型人形のトドクは一人、便りを読み続ける。 それは滅びてしまった過去の人々が残した葉書。 そこに書かれた過去の営みや思いを言葉にし…

人気作家の林 巧は、デビュー作【永遠の愛】の映画化の宣伝の為にラジオ出演した。その番組の中で【永遠の愛】が生まれた出来事を話し始めた。これは、一枚の古い葉書が年月を越えて、林の手…

ある夏の日、差出人の書かれていない絵葉書が届く。 宛先に書かれた住所はここのものではなく、誤って配達されたようだ。 裏面には淡い紅色がうっすらと刷かれている。 その瑞々しい筆遣い…

十年前、僕は自分の夢を追いかけるあまり大切な人を失った。忘れかけていたことを思い出させるように届いた一通の葉書。僕はもう一度あの場所へと向かう決意をする。途切れた物語の結末を見届…

わたしはブルージュで出会った風景に心を惹かれた。そして写真を撮った。 その写真とまったく同じ絵葉書が、なぜかお土産屋さんで売っていた。 衝動買いして買った絵葉書を、いろんな人に向…

夜更けの郵便屋さんが、真昼の郵便屋さんへ。 想いの伝え方は、愛も変わらず、大切なようで…。

あなたのいつも持ってるその葉書、気をつけないと危ないよ。

私こと藤原いずみ、大学二年生。 文芸サークル所属。大学の友達と毎日楽しくやっている。 極度の面倒くさがりで、友達をいつも呆れさせている。 でも私の性格なんて、今更どうしようもな…

1995年8月上旬のある日、よつ葉園に1通の葉書が来た。 それは、入所児童の大村純一からのもの。彼は、2日前から1週間、叔父宅に里帰りすることになっている。 だが、その葉書の消印…

亜沙子の三十年ぶりの帰郷である。北の小さな田舎町を逃げるようにして離れ、煌びやかな都会の底辺で暮らす亜沙子であったが、ある日故郷から一枚の葉書を受け取り、帰郷する決心をしたのだっ…

手紙が廃れるほどに技術が発展した近未来の日本。手書きの温かさに惚れ込んだ一人の郵便屋は、とある廃ポストから発見された１枚の年賀状と巡り合う。 その葉書が、彼を導きだすことも知らず…

石川を舞台に一枚の葉書から、母の初恋を知る物語。短編小説。

かつての同僚から葉書が来た。それは六年前に「僕」と一緒に踊った女性だった。自分の気持ちに気付かない不器用なプログラマの恋愛短編。

スマホも携帯電話も無かった時代　若者達の生活の中にはラジオがあり、日本中の中高生が集まった場所は深夜放送の場だった。 日常の出来事や恋愛相談、トラブル解決　お気に入りのパーソナリ…

　2012年の12月、主人公の女子高生・黒羽つぐみは偶然一枚の葉書を見つけた。それは、母方の総本家である旧家の烏丸家から送られてきたものであった。 その内容は十二年前に亡く…

黒田光輝は神社で出会った神の使いにこき使われる。人間以外と触れ合う中で彼の心の中に変化は起きるのだろうか。

ヒロイン、水川玲の期間限定の上司となった大森克哉には、行方不明になった息子がいた。 克哉との最後の仕事の日、玲は克哉の息子が克哉に寄越した葉書を見せられる。そこには、「海の底で、…