「自殺念慮」を含む小説

【第１章】 安全性能が追求されている現代社会。 ホームドア、自動ブレーキ、その他諸々。 人が不慮の事故で、幸せなはずの未来を奪われない為の世界。 この世界は『生』に縛られたと結論…

物心ついた頃から、私は死に対して恐怖心を抱いていた。生きる意味とはなにか、死んだらなにが残るのか。 しかし、そんな私は死を望んだ。けれどもそれは、悪いことですか？

現代にはびこる薄死概念にとらわれたある意味普通な異常者と自殺をたくらむ異常者に対して好奇心で近寄る男の問答において生じる異質な倫理観とは…

「もしも、自殺したいという気持ちを完全に消去できる薬が発明されたら」という発想で書いた掌編です。

昭和52年に生まれ、幼少期よりトラウマを抱え、25歳でブラック企業に勤めて双極性障害II型を発症。4児の父であるがアルコール依存症になりアルコール病棟へ転院。平成30年8月に嫁か…

　大企業の社長を父親に持ち、国立学園に首席で入学、誰が見ても恵まれた少女はその日飛び降りるためのビルを探していた。 　導かれるように偶然見つけたのは、悩みを抱えた人々がふらりと…

今日は死ぬのに良い天気。 そう思って、彼女は屋上にあがった。

生まれたのは、誰の責任？ 誰が僕たちの声を聞いてくれる？ ねえ？ だったら、死ぬしかないじゃん。 邪魔しないで。消えたい。 辛いよ、辛いよ。 そう思う僕たちがここにいる。 レイ…

カップ麺の焼きそば3個、レンジで温めるご飯3個、ファミリーパックのアイスクリーム3箱、プロセスチーズ5パック、いわしせんべい1袋。 手元にあるこれらの食料のすべてがなくなったら死…

境界線を越えますか。

私の記憶を辿り、今の自分が自分の生い立ち、人生観を客観視することで、何かが見えてくるかもしれないと思って書き綴ってきました。過去の私と同じ感情、環境の若い方には、それなりに未来も…

「自殺志願者向け小説が集まる企画 #8月31日の夜に」参加作。 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054890955950 地雷とも言…

誰かが発した『人生は素晴らしい』という陳腐な言葉。 それは『君の人生が素晴らしかった』だけの話だろう。 上を向いて歩ける人間は空の青さを尊ぶのかもしれない。 けれど、下を向く人…

今まで１０作品以上を書いて、一番苦しんだかな？？ 誰もの心に内在する、甘ったれた自己愛からくる『希死念慮』を、他人様に理解できるようなカタチにすると、おれの場合はこうなる。極めて…

チラシの裏に書いたら紛失して負の感情にまた支配されるので、自殺念慮のようなものはこのように、文字化して標本箱に収めたほうがいいと思うのです。

どうせこれを描いているときは正気ではないのでしょう。まともに存命を観たら、頭がやられます。このところの残暑のように、低気圧のように、色が失われた廃墟然とした視界で、機械的に安楽死。

鬱ですね。鬱ですか。そうですか。鬱は今日ですね。今日は晴れていますか。晴天は鬱ですね。私は鬱ですね。蛙は鬱ですね。視野が鬱ですね。

自家中毒にならないように毒を撒く悪辣さとでも言おうか、これは私の自己治療の試みなのだろう。

陽菜と千夏、高校一年生。家も近いし誕生日も近い。親も仲良し子も仲良し。 そんなある日、陽菜は…。