鬱と酒と付き合いながら

ケツカイシ

第1話 退院明けて

 私の記憶が正しければ…(懐かしいフレーズだ)。特に自分のノンフィクションで綴られるこの話しに関して言えば、なおさら「私」は不自然であるので、ここからは自分と呼称は「僕」でやらせていただく。

ー僕はスケベであるー

実にしっくりくるではないか!


 今日は令和元年10月8日の火曜日だ。退院したのが、先週の金曜日なので、4日経ったという事だ。

 僕は双極性障害Ⅱ型、俗に言う躁鬱病。の他にアルコール依存症の予備軍…というか、主治医から言わせたら、まあアルコール依存症なのだが、退院後、正直酒は飲んでいる。


 ちなみに入院期間は二週間。原因の自殺未遂の件も後に語ろう。


 退院後の初日は酒は飲んだが沢山は飲めなかった。久しぶりすぎて酔いも早かったのかもしれない。次の土曜日にはしこたま飲んだ。昼からコンビニで缶ビールやら色々と外の気持ちよい風を浴びながら飲んだ。夜には知人が合流し、BARでしこたま飲んだ。たまにテキーラ、他は何故かそこのBARの裏メニューで僕が嵌っている、とうもろこしのひげ茶割りを飲んだ。


 そして、結局朝まで飲み続けて、アパートに帰って爆睡。起きたら夕方16時…

 しかし、僕は入院中にたてた生活スケジュール表という物がある。それをいつも見える位置に飾って規則正しい生活をするようにしている。当然、知人と朝まで飲む事も想定していたので、その場合の生活建て直しスケジュールも作成してある。

 とにかく、昼夜逆転してしまっても、ジョギングをしてシャワーを浴びて寝る体制を作って、睡眠薬さえあれば、すぐに元の生活スケジュールに戻す事が出来るのだ。


 昨日は横浜対阪神のクライマックスシリーズの最終決戦をYouTubeから中継を見ながらビールを飲んだ。最高だよね!でも、残念ながら横浜は負けてしまったが…(ちなみに僕は横浜出身なので野球は横浜ファンだ。)普段は見ないが今回みたいに盛り上がっている時だけ出現するニワカみたいな者である。(もうひとつ、ちなみに僕のテレビは地上波しか映らない。だからYouTubeなの。違法なんだろうけど。)


で、今日のところまで、お酒は飲んでいるが、鬱にはならないで安定して生活をしている。これを手助けしているのは、もちろん酒ではなく…、ジョギングだ。(しかし、これが覆されるのは後の話。)


 ジョギングはいい!過去にもフルマラソンに挑戦した事があるので、ある意味マラソンの効力って奴は実体験済ではあった。ま、その過去のマラソンの話もちょっとした事件がありまして、それは次の機会に。


 まず、家の鍵以外は手ぶらでジョギングをするのだ。ダイエットもしたいので、30分〜40分ぐらいが初心者の目安。なぜならジョギングをして体が脂肪燃焼し始めるゴールデンタイムが20分〜30分後からだからである。


 そして、肝心なのは無理してペースを上げない事。本当、歩く速度ぐらいで全然良い。マラソンは有酸素運動なので、呼吸が常に整ったペースでどれだけ速く走れるかの競技であり、練習を続けていく事によって無理なくペースを上げられる領域に持っていくスポーツだ。多分…

 まあ、まあ、とにかく生活ペースの中でジョギングを取り入れている話なので、マラソンの深い話は他の本でも読んでみてください。


 で、僕の話に戻すと、ほぼ手ぶらで外に出るので、最初はスマホがない事で、ネットの事が気になって使用が無くなる。(ネット依存症なんだよね。)しばらく走っていると、何も持っていない状態に慣れていき、頭が無の状態になる。そして、そのまま走り続けていると、無になった事で頭が整理整頓されたのか、これからの事を想像するようになる。しかも、その想像はマイナスな事では無く、プラス思考の良いビジョンが想像される。


 ジョギングは一石何鳥にでもなってくれる。僕の場合だけでも、無駄にひきこもる時間が無くなった。走る事で明るい未来ビジョンが生まれる。汗をかくので毎日シャワーを浴びて清潔になれる。ダイエットになる。結果、自分に自信が持てる。朝起きて夜寝るという規則正しい生活が送れる。

 僕の場合、一石六鳥だ。


 この執筆活動を始めたのもジョギング中に決めて、どういう内容にするか考えた。


 (後に振り返るとこれがいわゆる躁転中ってやつだ。躁鬱病は本当に訳が分からない。)


それでは、それでは、明日はデイケアという場所に通う為、今日は嫌でも休肝日でございます。酒の臭いを漂わせてデイケアに行ったら、アルコール依存症患者で断酒を頑張ってデイケアに通っている人に失礼なので、てか、追い出されちまうか…。さあ、笑って過ごそう!では、ここらで失礼。


第2話 デイケア に続く


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る