母の酒
雄高美奈子
序文
〜母の酒〜
愛娘と東京へ向かう機内において、いつまでも続いている私の雑記が如何なる道筋を歩んで行くのか、目次のような物を誂えておきたいと思う。
今までは、私の記憶を辿るがままに綴ってきたが、ある程度の到着点は皆さんにも見えておいた方が、途中から読むことになってしまった可哀想な方も楽かなと思いまして。
この〜母の酒〜は、
自己崩壊から自分を律する過程を綴ったものです(未だに未知数な部分を孕んでいますが)。
大枠として、
まだ何も分からない時代の幼少期、
父との確執とそこからの脱却
社会性を保つために被ってきたペルソナ
元夫から20年間受け続けてきたモラルハラスメント
レイプを経験し、自己滅却に拍車をかけていく自己
元夫の元から離れようとするも離婚したのちに待つ3年間の裁判を通じて知る人間の恐ろしさ
3度の死を経験し様々な特徴を持ちながらも純粋すぎる娘の存在との交流を通して生きなければならないと自負した自分
自己の中で隠滅ささていた母との関係
過酷な鬱状態は、熊本、福岡のカウンセラーでは、私への療法は無理だと判断され、毎週東京に通う日々の中から見えてきた自分本来の姿。
上記期間中、常に死にたいと切望しながら、生きてきてしまった私の葛藤。
変わっていく親子関係
現在の自己コントロールとその苦悩と喜び
多分このようなことになるのだと思います。
大枠なので、この経過中にそれだけでもうお腹いっぱいというような内容も組み込まれますが、好きなところをかいつまんで読んでいただいても大丈夫です。
今日から4日間小魔女を連れて東京に向かいます。
3年前、私が両親と娘をディズニーランドセルに連れて行ったのは、家族最後の旅行だと決めていたこと。既に30通以上の遺書をしたため、切手を貼って出すだけにしてあったこと、すでに遺影も撮影済みだったことなど、もちろん横に座る彼女は知る由も無い。
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