「羽音」を含む小説

・美由莉（みゆり）と羽音（はのん）は幼い頃からの友人である。 ・美由莉は羽音を大切に思っている。 ・羽音は美由莉に好意を持っている。 ・登場人物中に男性から女性に生まれ変わった者…

チッチが家を出ていったのは、日曜のことだった。お昼ごはんの片付けをしていた母が、生ごみを出すために勝手口を開けたそのドアのすき間から、ばさばさっと羽音をたてて、飛び立っていった。

ずるずると、何かを引き摺るような羽音。 女の人が、わざと聞かせるようにした呼吸音に似た鳴き声。 闇の中で、僅かな光を浴びて輝く線の光。 数本の髪の毛を失った変死体が続出し、犠牲…

口ベタな女子高生が、中学以来ずっと心に抱えていた気持ち。蝉時雨と蝉の羽音にのせて。少し季節が過ぎましたが、夏休みの思い出です。

ショートショートの童話のような百合のような。暑くなりすぎる前にお読みください。

"僕"は今日の日記を書いている。 ちょっとだけ非日常だった今日の日記を。

「我らの愛する有明海を守るんだ！あいつらの手で決して汚してはいけない。この母なる海より与えられたこの誇り…そして、魂…。この母なる海で生まれ育つもの全てを守るため、我らは戦おう！…

赤く燃える、灰色の大地 緋色の牡丹と紺色のきみ 走る僕と離れゆくあの子 生き延びるために、走れ 【KAC2021】2回目　「走る」

水無瀬湖詠(みなせこよみ)は弱みを握られている月羽音(つきわね)先生に頼まれ、引きこもりの子を学校に来れるようにする。

少年は奔走する。人々から心をなくさせる蟲を退治するために。 なろうから転載。

悪魔と契約した、謎が謎をよぶ変な女のコ 彼女がつま弾くのはガクガクと魂を揺さぶるスズメバチのスライドギター！ それはリリカルに突き刺さる黒いトゲ、ブルーズ！ 同名タイトルの漫…

そのとき、突然なにかが部屋の中に飛び込んできた。鈍い羽音は、そこそこ重量のある虫を思わせる。ゴキブリだったらどうしようかと恐る恐る確認すると、カナブンだった。 (本文より)

それは、ある蒸し暑い夏の日の出来事。 冷蔵庫で冷やしておいたお茶を手に取ったところで、僕は奴生み出す、煩わしさ極まりないあの羽音を聞いた。 お茶を冷蔵庫に戻し、僕は夏の暑さにも引…

俺は、うるさい羽音に誘われてその元へ駆けた。そこで俺は炎を見る。 防護服を脱いだ私は、無惨な状態を目の当たりにする。 僕の周りには、生き生きとした世界が広がっているが、彼らはあっ…

毎年ベランダに現われる女王バチに対し、今年も警戒を怠らないわたし。十二分に戦闘準備を整えていたはずなのに、今年の敵は女王様ではなかった！ そして悲劇（！？）が……。 涙と笑いの…

何ぞ騒がしいと思ったら、鴉が鳴いとるんか。私はあの羽音が嫌いでなぁ。 昔この廓に鳥の名のつく遊女がおった。どこにも飛んでも行けんというのにな。 私は鴉よりその羽音より何より、あの…

１０月８日、今日は１５歳の私の誕生日。朝起きると妹がケーキを作って待っていた。しかし、ケーキの中には虫が混ざっており誤って食べてしまった私。激痛が起こり、腹から無数の虫の羽音が聞…

理由はともかく金で首の回らない僕は祖父の形見を売ることにしたが…

「福なんて、来ないじゃないっ」 左手には、小さな梟の陶器が握りしめられている。 羽音もなく飛んでいく梟のつがいは、とても綺麗だった――――。