おとぎ前線外伝 - シュカ -

かたしよ

第1章「記憶の断片」登場人物紹介

◎こちらは本編ではなく「おとぎ前線外伝 - シュカ - ~SECRET OF SAGA~」第1章の登場人物を紹介をしています。各章ごとに同じ登場人物でも紹介内容が少しづつ変わります。


大神家おおがみけ

大神 珠花おおがみ しゅか塩善しおぜんに編みぐるみとして、前線caféへ連れて来られてきた天女。有明海と呼ばれる海域を守る役目を背負い生まれてきた。年齢は、そのままの0歳。生まれたばかりで前線caféへ来た時点では赤子の状態であった。天女であるが故に赤子から少女の状態まで数日の間に急激に成長。姿は少女だが生まれたばかりなので世の中の事を何も知らない事にはかわりなく、色々な物に関心を持つが、有明海の天女は本来、北欧神話内でいうヴァルキリー的な存在であり、ふんわりした容姿とは異なり戦神いくさがみ御使いみつかいとして、有明海の秩序を守る為に戦う戦乙女いくさおとめである。とある神々の災禍により、全滅寸前の天女の中から、生まれたばかりのシュカのみが、級長戸辺命しなとべのみことより助けれ保護された経緯をもつ。後に前線caféより離れ、緒妻 憂おつま ゆうの年の離れた妹として叶恵かなえ(願居ねがい)と姉妹という形で共同生活を送ることになる。


大神 叶恵おおがみ かなえ:(第1章は未登場)祈里の少し年の離れた姉。本名は”願居ねがい”。黒髪のショートヘアー。かつては狐神族きつねがみぞくで次世代のウカノミタマ様候補として、生まれ持ちながら神気しんきを持ち美琴よりも上にいる筆頭候補者であったが、”歌でみんなを幸せにしたい”という純粋な願いを地球の覇権を狙う”無貌むぼうの神”より利用されて自らの意思という形で悪神あくしん(狐鬼または妖狐)となる過去を持つ。以前は「Gale & thunderゲイルアンドサンダー(疾風迅雷という意味)」という人間界でメジャーデビューを果たした人気ロックバンドのメンバー(メインボーカル)であった。利用されていたとはいえ悪神と化した罰として、古の神々達より1000日間、3つの罰(①かつての自分を知る者に対しての認識阻害にんしきそがい。②シュカの育成と保護。③神気しんきを封印され“大神 叶恵おおがみ かなえ”として人として生きる)を受ける事となった。


緒妻 憂おつま ゆう:佐賀県武雄市にあるエスカンパニーという怪しげなキャラクター商品事業を展開している中⼩企業の社⻑。旧姓は大神 憂おおがみ ゆう。36歳既婚で3人の子持ち。 珠花しゅか叶恵かなえの年の離れた姉(という事になっている)。⼩さくて可愛いものが大好きだが、時折、愛車の白い大型バイクを乗りこなし白い雷神の異名も。本業は主婦と常日頃より言っており、Sカンパニーの社⻑、サガンパー会長ほか PTA活動etc…。お人好し過ぎて断れずに諸々活動しているので、いつも切羽詰まっている人物。


②おとぎ前線

佐賀県鹿島市さがけんかしまし前線にある"前線カフェ"にて店員兼商店街活性化アイドルとして活動している。人化しているが耳や耳や尻尾などは隠せない為、関係者以外の人間にはお店の衣装またはコスプレと説明している。


祈里いのり佐賀県鹿島市さがけんかしましにある"前線カフェ"のスタッフ兼アイドルグループ「おとぎ前線」のリーダー。願居ねがいの実妹。ドジっこで少し天然だが持ち前の明るさと元気でメンバーを引っ張る。至って普通の狐神族きつねがみぞくの眷属だったが、「IS:Tイズティー」の歌で人を幸せにするいう気持ちに感銘を受け、稲荷神社いなりじんじゃ門前もんぜん商店街しょうてんがいの活性化の為にアイドル活動を行うことを決意し、次第にアイドルとして成長していく。人を惹きつける真っ直ぐで純粋な心の持ち主。アイドル活動を通して人間の世界とおとぎの世界との垣根をなくすことが夢。




神那かんな佐賀県鹿島市さがけんかしましにある"前線カフェ"のスタッフ兼アイドルグループ「おとぎ前線」副リーダー。自分にも他人にも厳しい完璧主義者。祈里いのりは親友だがライバルと思っているが、なかなか素直になれない所謂ツンデレ。祈里いのりと同じく「IS:Tイズティー」の歌で人を幸せにするいう気持ちに感銘を受け、祈里いのりと共にアイドル活動(塩対応担当)を行うことを決意し、お互いに切磋琢磨しアイドルとして成長していく。




美琴みこと:メンバーの中では1番最年長(成人女性)。現在の次世代のウカノミタマ様候補。かつて、"願居ねがい"と共にウカノミタマ候補と並び称されていたが、"願居ねがい"をライバルとしてではなく親友として慕っていた。性格は優しく謙虚、面倒見の良いお姉さん的存在。立ち場的には祈里いのり神那かんなよりも格が高く神気もある神側の存在で、現在は狐神族きつねがみぞくの眷属の達の新世代のリーダー的存在である。祈里いのり神那かんな沙希さきの強い願いに説得されてアイドルグループ「おとぎ前線」のメンバーになる。




沙希さき祈里いのりがおとぎの世界で偶然発見した狸神族たぬきがみぞくの少女。実は先々代の隠神刑部いぬがみびょうぶの娘(神族なので死ぬことは無いが数百年単位で隠神刑部いぬがみぎょうぶは世代交代する)。歴代の隠神刑部いぬがみぎょうぶ中でもの初代を凌ぐ才能があると言われ後継者として育てられるが…うっかり四百年間眠って消息不明という状態になっていた。祈里いのりより起こされて、後に「おとぎ前線」のメンバーになった。臆病でいつもオドオドしており失敗も多いが、そんな所がウケて根強いファンが多い。



FOCOONフォクーン


稲穂いなほ:ウカノミタマ様より「おとぎ前線」の3人が教育を任されている見習い眷属。"珠花しゅか"が"叶恵かなえ"と共に前線caféから武雄市へ行くまでの間、"珠花しゅか"の面倒をみていた。"珠花しゅか"にとっては、お姉ちゃん的存在の1人。お転婆だが芯が通った狐神族きつねがみぞくの少女で、次世代の命婦大神みょうぶたいしんとなる資質をもつ理由で、ウカノミタマ様よりあおいへ手渡され"前線カフェ"へ連れて来られた。亜都あとと仲良し。後に亜都あとと2人組のジュニアアイドルユニット「FOCOONフォクーン」を結成しデビューを果たす。



亜都あと:400年間消息不明だった沙希さきの後を追って、伊予の国いよのくにからやってきた現在の隠神刑部いぬがみぎょうぶの娘。沙希さきとは従妹にあたる。400年振りに目覚めた沙希さきの教育係として、父である隠神刑部いぬがみぎょうぶより御命おんめいを受けて"前線カフェ"へやってきた。稲穂いなほと仲良し。"珠花しゅか"が"叶恵かなえ"と共に"前線カフェ"から武雄市たけおしへ行くまでの間、"珠花しゅか"の面倒をみていた。"珠花しゅか"にとっては、お姉ちゃん的存在の1人。後に稲穂いなほと2人組のジュニアアイドルユニット「FOCOONフォクーン」を結成することになる。因みに「FOCOONフォクーン」というユニットの名前の由来は「狐(FOXフォックス)」と「狸(RACOON DOGラクーンドッグ)」を合わせた造語。




祐徳門前ゆうとくもんぜん商店街しょうてんがいの人々と関係者


蒼羽店長あおばてんちょう:"前線カフェ"店長。本名は蒼羽 浩あおば ひろし。亀さんと”Wひろし”と呼ばれることも。武雄市たけおしにあるエスカンパニーの専務であるが、先代の店長の跡を継ぎ、"前線カフェ"をオープンする。地元の管弦楽団の団長もしている指揮者兼トランペッター。本来、豪快な性格であるが、エスカンパニー社長の不思議な性格に常に翻弄されている。会社では、対男性に対して武闘派専務として、会社を守る気持ちが強いが、女性に対しては武闘派の側面は余りみせず比較的紳士的な対応をする。


天乃 理名あまの りな:"前線カフェ"の常連客兼偶にピンチヒッターとして厨房スタッフをこなす。数年前にはダンスアイドルグループの”SAGAN娘さがんむすめ。の”伝説的リーダーとして活躍していた。「おとぎ前線」がアイドル活動するにあたり、ど素人集団の4人(+2人)のアイドルとしての心構えやアイドル活動全般、振り付け指導などをする過程で、次第にプロデューサー的な役割に変化する。



亀さんかめさん老舗煎餅屋しにせせんべいや「鶴亀商店」の4代目のお兄さん。本名は亀 かめ ひろし。蒼羽店長と共に” Wひろし”と呼ばれることも。祐徳稲荷門前商店街の全盛期の過去のキラキラした輝きを取り戻すため、日夜奮闘中。性格は気さくで礼儀正しい。葵に密かな恋心ともいえない程の憧れの心を持っている。


⑤ その他

※注意事項:作品内での神様の序列について。日本の神々については”大神”という漢字表記は同じですが、序列をつける為に読み方を変えています。創世期より誕生した古の神々より序列が高く”オオガミ”、そのあとに続くのが”タイシン”、それ以外を”カミ”または”シン”。 

◎オオガミ(オオカミ) > タイシン > カミ(シン)


★補足事項[世界基準の神の序列]:"超高位神ちょうこういしん(オオガミから)" > "高位神こういしん(タイシンから)" > "上位神じょういしん"(カミまたはシンにあたるもの中から比較的有名な神) > "神(カミまたはシンにあたる)" 。"はく"などの"天使も上記の基準準拠する。"はく"は実は"超高位神(オオガミにあたる)"。※但し、"超高位神ちょうこういしん(オオガミから)"と"高位神こういしん(タイシンから)"の神気の差が歴然であるが、"超高位神ちょうこういしん(オオガミから)"であっても神気の力で天と地の差がある。※超高位神に関しては、ギルドランクに例えるとSランクまでしかなくが、実は暗黙でSSランクやSSSランクほか規格外などの開きがあります。


★補足事項[神様の数え方]:神様の数え方は基本"柱"と呼びます。具体例として、

ひとはしら・ふたはしら・みはしら・よはしら・いつはしら・むはしら・ななはしら・やはしら・きゅうはしら・じゅうはしら


倉稲魂大神ウガノミタマノオオカミ様:祐徳稲荷神社の主神であり、お稲荷様の呼称で有名である。お稲荷様というのは狐神の最高称号で国内に数柱存在する。(※物語内ではウカノミタマ様で統一)


大宮売大神オオミヤノメノオオカミ様:ウカノミタマ様の補佐をする別名アメノウズメと呼ばれる芸能の女神。技芸上達の神としている。夫神おっとがみである猿田彦大神サルタヒコノオオカミと同じくウカノミタマ様と共に稲荷大神の3柱の1柱ひとはしらに上げられている(※物語内ではオオミヤノメ様で統一)


猿田彦大神サルタヒコノオオカミ様:ウカノミタマ様の補佐をする天狗の原型とされる戦神いくさがみ。オオミヤノメの夫神おっとがみであり、稲荷神社での争い事が起きないように監視している。ウカノミタマ様と共に稲荷大神の3柱みつばしら1柱ひとはしらに上げられている(※物語内ではサルタヒコ様で統一)


命婦大神みょうぶたいしん:祐徳稲荷神社の主神ウカノミタマ様の最側近神であり、狐神族きつねがみぞく眷属の長。人間で例えると祈里達の上司にあたる存在。最近は若い眷属(稲穂世代のグループ)の教育に少々手を焼いている模様。


級長戸辺命しなとべのみこと:シュカの母。日本を代表とする風神(序列的はオオガミ)。一般的には弟の級長津彦命しなつひこのみことと同一神とされるが、実は双子。姉の方である。絶命寸前だった有明海の天女達の"魂の灯"と自身の神としての欠片カケラを融合させてシュカを誕生させる。


三十三代目代塩善さんじゅうさんだいめしおぜん:前線caféに編みぐるみだったシュカを持ってくる謎の編みぐるみ師。表上は塩善本舗しおぜんほんぽという節句人形を作る会社の跡取り息子。人形司であり和服を粋に着こなす。歳の頃は小学生(稲穂と亜都同じ位。実年齢も小学生、12歳)。まわりからは『若旦那』と呼ばれている。編みぐるみ師になったのは、先代塩善の祖母の影響で、一本の毛糸が形になっていくのが面白かったのがきっかけらしい。事実、会社を経営している親は才能がなく歴代の"塩善"の名を継承していない。子供らしく甘党でお菓子好き。同じく、先代の影響で特に戦国時代、幕末維新に興味がある。また、少々、腐男子な一面があり。推しカプへの滾る妄想を作品に反映させる変わり者。一見、幼少の折から神社や仏閣巡りが好きな少年と思われているが、塩善一族は、1000年以上前より神の依り代よりしろを作る家系であり、どこの神仏の派閥にも所属しない。全ての神様達の使者としての役割を持っている。


蕃神ばんしん(旧支配者と異形なる者)

※旧支配者または旧神と呼ばれる者は地球外からやって来た神々のことであり、蕃神ばんしん”と呼ばれている。異形なる者たちは、人間達が現在の神々の世界を構築する以前から存在していた先住者であり、旧支配者を崇拝していた人ではない存在である。旧支配者と異形なるもの達は地球創造時に現在の神々と争い、地球の覇権を巡って敗れ、封印または遥か地底の底や深い海の底に追放されているが、虎視眈々と地球の人間界や前線世界の支配に帰りづく為に画策している。

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