「煙突」を含む小説

一分掌編。大人向け。

　ルイとヨウが生まれ育った街は、機械の街だった。煙突からは毎日黒い煙が出ていて、空は暗い色をしていた。吹く風は生温く、鉄臭い。 　この街の外には、「ソウゲン」と言う場所があるらし…

町でたまに目にする清掃員の方への共感の思いを込めて書いてみました。

十二月二十三日。 部屋でぼんやりとしていたぼくは、人の気配に気付いた。 開いた扉の先にいたのは、なんとサンタクロース。 一日早く出会ってしまった新人サンタクロースは、煙突のない…

主人公マシューの曾祖父は伝説のサンタクロース。 より多くの子供達にプレゼントを届ける為に曾祖父が設立したクローバーカンパニーに入社した彼は、サンタ役に選ばれ子供達にプレゼントを届…

怪異譚や都市伝説の関わる風変わりな事件ばかりを解決する探偵、「藤間 澪」。 そして彼女を「怪異殺し」と信じ、弟子を自称する助手の「名張 桃瀬」。 此度の怪異は”殺戮オランウー…

王都の外側、歯車と煙突で溢れた稼働街で貸本屋として働く少女フラン。下層階級でありながら好きなことを仕事にできていることに感謝しながら、日々を淡々と、けれど懸命に生きていた。そんな…

思い浮かんだ短い不思議な話を書いています。三百六十。

サンタ殺人事件(*´ω｀🎀) 煙突下にサンタの死体。 袋にはオモチャと夢が詰まっており、 他の家も廻ろうとした様子が伺えること から自殺の線は薄い。 彼は何故死んだのだろうか？

【あらすじ】 　チュウカは大都会の裏、裏街に住んでいた。電線や看板を飛ぶように飛び回り、時にはガキの連中に手を出して追いかけ回して壊滅させたり、時には裏街をぶらつく不良たちから…

第二回きつね密室小説賞参加作品です。

私が入手したある手記を公開す。 この手記は30年の暮れに九重皇宮広場で発生した、元煙突掃除夫たちの騒乱について書かれたものだ。そう、帝都に不満を持つ元掃除夫たちが帝都を転覆せしめ…

昭和の時代、便利も不便さも感じない暮らしの中の駄菓子屋さんでの出来事。 かけ算も習っていない頃の小学2年生の彼が求めていたものとは？

トリップした先は、煙突の精をゴーレムにした『煙突の騎士』達が戦場を駆け巡る世界だった。 主人公瀬川涼太は、相棒の銭湯の精『鶴』と共に、異世界の王を救う作戦に出る

　死者がいっせいに火葬される、煙突だらけのァバの街。 　今日も誰かの遺灰で曇り空、 　街をゆっくりと運行する駅馬車、 　貧しい子供を救う使命感に狩られる外国の外交官、 　遺灰を売…

　この作品はわたしの脳裏にある作中人物(今後発表する予定がある長編小説『砂の涙』の主人公)の名刺である。ストーリーは特になく、ただ彼のキャラクターが未来に何ものかを暗示している。…

1985年の空気は冷たい。1995年の僕が、初恋の女の子を救いに行く。代償は「必ず発砲される拳銃」と「ペンギンを燃やすこと」。煙突からもうもうとすす立ち上る煙。空気の中に変なもの…

　昭和二十年八月十五日。アメリカでは第二次南北戦争、ヨーロッパではヒトラーの引退、そして、帝都東京はいくつもの巨大な煙突のような塔が乱立する煤けた都市となっていた。 　そんな帝都…

小学校の屋上から、遠くの丘の上に見えた長短二本の煙突。 二本の煙突は火葬場であるという噂があった。私は何度か煙突を見に行った。 馬の合う友だちの浩志といっしょに見に行ったときと、…

異世界へ紛れ込んでしまった悠と琴音。そこで出会う「幸せ」に、彼らは何を思うのか。 登場人物 ・芦川悠　アシカワユウ ・柳琴音　ヤナギコトネ ・テン ・ロン ・ツクシ ・リイチェ…