「柘榴」を含む小説

何処かで打ち捨てられた一頁。

人工臓器の国内生産ラインが確立されて三年。 更年期の相談で産婦人科に訪れた礼亜（れあ）は、 卵巣の人工臓器移植を提案される。 タブレットに映し出された自分の卵巣を見て、 いつか訪…

3２世紀。 火星は開拓百年を迎えようとしている。 人類はようやく太陽系外へ足を踏み出していた。 独りの男が火星に降り立った。 男が歩む先に火星の未来がある。 火星を新しい時代に導…

ある日、高校生・玲央はダンスの技術と声を見出されアイドルユニット〝カレンデュラ〟の一員としてデビューすることに。リーダーの柘榴と、それを支える初雪とともにアイドルとして成長してい…

「あなた、私の相棒になりなさい！」 「……え？」 この俺、ストノス・スマラクト（32）は、ひょんなことから一人の女子高生の相棒に選ばれてしまった── 年齢差がある男女コンビが、…

昭和初期。 亀島家の妾腹として生まれた董子は、父の遺した洛西の別宅でひっそりと暮らしている。 母は幼い董子を置いて蒸発した。 そこへ、亀島家の娘・しずが同居することになる。 美…

「人の心を食い潰され、般若のように辛苦を抱いているのなら、決して泣き寝入りするな。目には目を。俺に任せな。赤は縁起がいいだろう？　仇の血を噴き出させて、あんたらを笑顔にしてやるよ…

・椎田　菫 ……主人公その１、イケメン。勝手にジュ〇ン・スーパーボーイ・コンテストに応募されそうになった経歴がある。能力は《迅速》 ・治田　萌葱 ……主人公その２、イケメン。ジ…

初めて小説（？）を書きました。 綺麗な空気と光の文章を書きたくて書いたショートショートです。 気軽に読めるので楽しんで頂けたら嬉しいです。 ※小説家になろう、アルファポリスでも掲…

俺、赤西柘榴は不思議なものが見える。 ずっとそのことを隠して生きてきたし、不思議なものを厭わしく思っていた。 今日も謎の生き物に絡まれている途中、助けてくれたのは《死神》を名乗…

柘榴の葉はなめらかで光沢があり、初夏に鮮紅色の花を咲かせます。実は球状で、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉の粒が無数に現れます。その様が僕には何か毒々…

《あらすじ》 　聖夜。窓辺で待ち人をしていたニーシャのもとに、黒い外套を羽織った男がやって来る。 　彼の名は、ムスタ•ヨウルプッキ。 　またの名は——。 ※ この物語はフィク…

約束の地・武蔵野へ、仇討ちに参る少女の噺。

その日、春の庭園にてテュルキス皇太子殿下が自身の守護役ガーネットに婚約を申し入れた。 されどガーネットは皇太子殿下と幼馴染同然に育ち、女体化の呪いで女性になってしまった元男性。 …

黒猫と柘榴と古い印刷所。 今でも秋になると必ず思い出す心象風景。

殺した女と共に埋めてしまったらしい証拠品を掘り出しに来た男。そこで起こった恐怖とは。 ※「小説家になろう」の「紅い果実」を書き直した掌編です。幻想ホラーみたいなもの。

3年前の出来事から全ての物語は始まった。 この愛も、憎しみも。 私(閻堂柘榴)は百合恵という一つ上の先輩を好きになる。そこから全ての話は始まり、拗れ、歪み、収束していく。 S…

　春の夜、公園を歩いていた夕霞は、突然柘榴に声をかけられる。 　男の態度が気に入らず、相手にコーヒーをぶっかけるというとんでもない出会いをした二人は、柘榴の誘いによりその後もたび…

私は微睡みの中で柘榴が落ちる音を聞く。 それは21回目の生まれた年のこと。 (KAC2021 7回目お題：21回目)