「果実」を含む小説

高校生の大鳳時雨は人生に絶望したわけではなかった。それでも自ら命を絶つ決断をしたのは未来という曖昧なモノを信じられないからだった。しかし、自分の死を受け入れた直後。時雨の前に一人…

友人との完全内輪ネタうちよそ小説です。無関係な方にお楽しみいただける保証はございません。 作中の学校の設定及び、さまざまなパロディの元ネタは恩田陸著「麦の海に沈む果実」他文学作品…

異なる世界、ハイダルク王国。 世界の中心に聳える『知恵の木』、その木から生まれ落ちるエネルギーの塊である『知恵の木の実』——その二つを享受する勢力は『ガラムドルズ』と呼ばれ、その…

夜の住宅街を駆けるバイク、静寂を切り裂く銃声。無法者たちの行き着く先とは。

朽ち果てた修道院の中庭に鎮まる黒い泉には、かつて木苺の花飾りを挿した乙女が沈んだと伝わる。理由も定かでないまま、その泉を訪れた「私」は、底知れぬ水面に自らの影と乙女の幻のような微…

「悪霊の実」と呼ばれる不思議な果実があった。それを食べた人間は、実に封じ込まれた不思議な能力を授かるのだ。 俺はダフィー。山賊王になる男だ。 ある日、ふとしたことで手に入れた…

白銀と琥珀を宿した君。 緊張しすぎて上手く喋れないけれど、君と過ごせるならこの静かな空間も愛せると思うんだ。 若干ではありますが、自死表現がございます。 自衛をよろしく…

異世界に転移してから約3年。 勇者パーティーによって魔王が討伐されてから約1年が経った今。 勇者パーティーを追い出され、辺境の地に住む転移者の元高校生、前田《まえだ》 明来《あく…

「ねえ琥珀、はじめの狸は何故ドングリを埋めたの？」 ハチドリが聞いた。 『ホシがそうしろと言ったからだ』と琥珀が応えると、ハチドリはポカンとして暫く何も言えなくなった。 「じゃ…

昼寝から目覚めたら色々燃えていた。

天界から地上へ落とされた、神しか食すことを許されない至極の嗜好品『神の甘味』。 それを偶然拾い、口にした青年ロザクは、その神聖な果実の副作用によって、不死の身体へと変貌を遂げた。…

短編集です。 カクヨムにて投稿している短編をこちらにまとめています。

海に浮かぶ島ディストリア諸島で発見された古代の書物。そこに書かれていた島の謎を解明するために青年のアートは冒険を始める。島で出会った研究員の二人と謎を解明していく中で見つかるマホ…

「濃さ」とは。

武道遥（ぶどう はるか）は、幼少期の深いトラウマから女性恐怖症を抱えており、 女性とは目を合わせることも、触れることもできない。 高校1年生の頃、彼は『青果花(せいかばな)高校…

久しぶりに田舎に帰った男のすることは夜の散歩。そんな散歩が運ぶ風には、奇しくも果実があるようだ

実家の青森から上京してきた湊は、大学で美空と出会い、恋に落ちる。幸せな生活を送る中で、美空には港に話していない隠し事が……

みかんの香りに誘われて出会った二人の美女。甘酸っぱい果実が二人を結び、みかんを纏い、食し、秘密の空間を作り出していく。みかんに魅せられた二人だけの特別な世界で、社会の束縛から解き…

今作は、前作である「フェルリンデの森 〜大樹の精霊と願いの果実〜」の続編です。 前作を踏まえての内容となるため、初めての方はそちらからお読みいただけたら幸いです。 怪物とな…