色違いの果実
青林檎aka洋梨 featちゃんあお
第1話 些細な夢
午前5時16分ふと目が覚めた、きっと前日に転校の話なんか聞いただろう。ふと彼の横顔が瞼の裏に焼きついていた、目を閉じたら昨日の事を鮮明に思い出してしまった。
「あぁ、寝れないな」普段なら早い時の流れすらもこの時間は長く感じてしまう。歪んだ時の流れが私の胸の鼓動を鎖で縛るかのように蝕んでゆく。この苦しみが続くのなら寝てしまおう。
午前7時12分 起床
結局寝付けなかった。リビングの方から母の足音が聞こえた。いい目覚ましだ。いや寝てないかいつもの如く朝食を喰らう胃に掻き込む
「貪欲だなぁ」そんなくだらないことを考えているとインターホンが鳴った。友人の真子だった。ふと時計を見上げた7時58分登校の時間だったいつの間にこんなに時間が経ったのだろう夜はあんなに時間が遅かったのに時の流れは残酷とはよく言ったものだ。朝食も掻き込む暇もなく私は真子と登校した。真子「昨日は急な事でびっくりしたね、夜寝れなかったでしょ?」ふと真子が口にした。図星だ長い付き合いとはいえ確信をつかれたことに驚きを隠せずにいた事を真子も気づいているだろう。「なんでもわかるんだねすごいよほんと尊敬するよまったく敬意を払うよ大した奴だ」さぁ学校だ。
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