フェルリンデの森II 〜氷雪の守護者と伝説の宝具〜

今作は、前作である「フェルリンデの森 〜大樹の精霊と願いの果実〜」の続編です。

前作を踏まえての内容となるため、初めての方はそちらからお読みいただけたら幸いです。


怪物となったスヴィークを討ち倒し願いの果実の本当の姿を知り、森に平和を取り戻したヴォン。

成長した彼はメスの狼・アズリーと結ばれ、子供たちや森の動物たちと平和に暮らしていました。

そんなある日、ユキヒョウのフルーが突然姿を消してしまいます。

「あのお方が森に戻ることはもうない」

突然現れた老齢のユキヒョウが放った一言に彼女が抱える事情を察したヴォンは、スカルポと共にフルーを探すため、北の山脈を目指すことに。

決して溶けることのない氷に覆われた白銀の世界には、ヴォンたちが想像すらしていなかったある伝説とひそかに暮らす部族が存在していたのです——